PRESENTED BY エン・ジャパン

銀行を飛び出し、金融業界の変革に挑む――23歳で選んだベンチャーという舞台

2013年設立のFinTechベンチャー『ZUU』。豊富なユーザー情報を元に、金融機関へのコンサルティングやコンテンツマーケティングを展開している。
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「銀行員時代に肌で感じた金融業界の課題を解決したい」こう語ってくれたのが、FinTechベンチャー『ZUU』で活躍する奈良井亮太さん(25)。もともとメガバンクに新卒入社をし、23歳で転職をした彼。20代前半に抱いた危機感、そして志とは―。

「これからの時代、自分にとってのリスクとは…」

「周りが当然のように大手企業の選考を受けている。その流れで私も、銀行が自然と選択肢となっていました」

新卒時、メガバンクへの入行を決めた理由を、奈良井亮太さん(25)はこう語る。ただ、それから1年。彼が下したのは銀行を離れるという決断だった。

「もっと成長したい。そんな思いが次第に強くなっていきました」

そこにあったのは危機感にも近い思い。

「誤解を恐れずに言えば、私が理想とするキャリアにとって、銀行にい続けることのほうがリスクになりかねない、と考えたんです」

当然、メガバンクという大組織の中で出世を目指していく、という選択肢もあったはずだ。言うまでもなく、働き続ければ、給与や福利厚生などは日本でもトップクラス。待遇面を見れば、恵まれた環境といってもいい。

「今や金融機関の競合は金融機関ではなくIT企業。銀行やお金のあり方も現在のカタチではなくなるかもしれない。正直、現場でやっている仕事はAI等のテクノロジーに取って代わられるだろうと感じましたし、そうなるべきだと感じたんです。これから先の未来は誰にもわかりません。そう考えた時、私はどこにいっても活躍ができるようになりたいと思いました」

奈良井亮太さん
奈良井亮太さん
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胸に刺さった取締役からの一言

そして彼が選んだのが金融系ベンチャーである『ZUU』だった。決め手となったのが、代表である冨田和成さんとの出会い。

「冨田の熱量、そしてビジョンに圧倒されました。本気で金融業界のデジタルシフトに挑戦しようとしている。この人と一緒に働きたい、と」

彼がZUUに入社したのは、設立3年目。従業員は約30名。当然そこには大きなギャップがあった―。大きな壁にもぶつかった。

「配属された営業部(FinTech推進支援室)は、つい1ヶ月前にできたばかり。決められたセールスパターンがあるわけでもない。正直…何をやって良いか、やるべきなのか全くわかりませんでした」

そんな時、強く指摘をしてくれたのが、現取締役だったという

「“いつまで「待ちの姿勢」でいるんだ”と。今でも鮮明に覚えています。全く行動を起こすことができない自分に腹が立ったし、悔しかった。当時は私が最年少。周りは金融機関で結果を出してきた先輩社員ばかりでしたが、年齢なんて関係ないです。変わらなければならない。それからはどんなことでもがむしゃらにやっていきました」

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代表を巻き込んだ大きな提案。成長への最短ルートを歩む

そして彼は大胆な行動で自分を変えていく。

「とにかく実践したのが、優秀な人を巻き込んだ営業、提案活動です。自分の商談に同行してもらい、自分だけでは思いつかないアイデアや営業のヒントを貰うようにしました。FinTechというフィールドでは日々テクノロジーが進化しますし、様々な知見を集約してアウトプットを出すことに拘りました」

一般的に考えれば、単なる商談同行…と思うかも知れない。ただ、彼が巻き込んだのは、役員クラス、そして代表だ。

「代表に直談判して提案についてきてもらっていましたね。ただし、提案内容を喋るのは自分自身。“隣で見ていて下さい”といった心構えで。代表は証券業界で伝説の営業マンと呼ばれた人。直接アドバイスをもらえた経験は何より貴重でした」

さらに、提案先となるのは大手金融機関の経営層。前職の銀行時代、話をする機会はほとんどなかったレイヤーだ。

「大手企業の経営層を相手にした提案活動はとても刺激的で、どんどん提案の質が上がっていくのがわかりました。クライアントの課題を噛み砕き、構築した仮説を提案内容に落とし込んでアウトプットする。検証段階で仮説と結果にギャップがあれば、次の提案内容を調整するだけ。このPDCAサイクルを繰り返し、加速度的に成長することができたと思います」

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金融系ベンチャー『ZUU』、約3割が金融機関出身者

『ZUU』が設立されたのは、2013年。メンバーの約3割は、奈良井さん同様、メガバンクや大手金融機関の出身者だ。なぜ、設立間もないベンチャーに業界大手経験者が集まっているのか。

「金融業界を変えたい、さらに人々の未来にも良いインパクトを残したい。ここに尽きると思います」

『ZUU』が掲げるビジョンは「90億人が平等に学び、競争し、夢に挑戦できる世界の実現」というもの。一見すると壮大にも感じるが。

「これからは個人の時代。企業が「P/L(損益計算書)」と「B/S(貸借対照表)」を使ってお金の管理、組織の経営をするように、個人も「P/L」と「B/S」というフレームで人生を経営するようになる。つまり、金融リテラシーの向上は、個人が自分の資産を自分自身の判断と責任で管理することを可能にする。同時に、夢や目標に自由に挑戦できるような状態につなげていけると考えています」

※資産は金融資本と人的資本に分けられ、現金、有価証券、保険、不動産といった金融資本に加えて、個人はスキルや知識、人脈、信用といった目に見えない人的資本も有する。これら2つは密接な関係にあり、互いに価値を最大化していく。
※資産は金融資本と人的資本に分けられ、現金、有価証券、保険、不動産といった金融資本に加えて、個人はスキルや知識、人脈、信用といった目に見えない人的資本も有する。これら2つは密接な関係にあり、互いに価値を最大化していく。
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ただ、インターネットの普及により膨大な情報が溢れる昨今においても、金融業界の構造上の問題である“情報の非対称性”は根強く残る。さらに言うと、金融商品は複雑で、商品性や手数料の仕組みをきちんと理解しないまま購入している人も少なくない。そこにあるのは、金融機関からの提案に対して、この商品は自分にとって本当に必要なのか、個人が判断できていないという現状だ。

「だからこそ、私たちは世界中の人たちが”お金”について平等に学べる世界を目指しています」

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このビジョンの実現に向け、彼らは「金融情報」をメインにした事業で、その存在感を高めてきた。たとえば、メガバンクをはじめとする金融機関のマーケティング戦略立案から実行支援。プラットフォームとして自社メディア「ZUU online」(*1)を持ち、豊富なユーザー情報を元に、Web広告やコンテンツマーケティングを展開する。銀行などが金融商品を新たにリリースする時など、その企画フェーズから入り込んで、支援することも少なくない。

さらに、金融パーソンの能力開発や組織コンサルティングなど、オフラインにもその領域を広げる。つまり、金融機関のオンライン領域からオフライン領域まで一貫した戦略支援を可能としているのだ。ユーザーには金融情報をより分かりやすく伝え、金融パーソン向けにはコンサルティング能力の向上を支援することで、買い手と売り手の溝を埋めていく。彼らは業界内で唯一無二の存在となりつつある。

「実は金融機関はたくさんのデータを持っています。ただ、データを横断的に活用して最適なコンテンツを、最適なタイミングで、最適な伝え方で配信できていない。ZUU onlineにはコンテンツだけでなく、膨大なオーディエンスデータとデモグラフィックデータ(*2)が蓄積されています。つまり、ユーザーに対してパーソナライズされたお金の情報を届けることができる。金融に強い我々だからこそできることだと思います」

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自分次第で仕事は舞い込んでくる。飽きることはない

そして『ZUU』に入社後、飛躍的な成長を遂げていった奈良井さん。じつはこの2年で2回の異動を経験。業務内容も、コンサルティング、商品企画、マーケティングディレクション、シンガポールとのクロスボーダー案件など多岐にわたる。

「経営者目線で幅広く経験を積めるのが、ベンチャーで挑戦する醍醐味だと思います。『ZUU』に入社し、約2年が経ちますが、毎日が楽しいと自信を持って言える。自分次第でさまざまな仕事が舞い込んでくる。飽きることはありません」

そして取材の最後に伺えたのが、今後の目標について。

「私は大きな目標を掲げ、挑戦する人に、人やお金や情報が集まってくるものだと考えています。『ZUU』のメンバーたちは金融業界を変える、ケタハズレな目標に向かっている。その中で自分自身も金融業界の変革という大きなチャレンジをし、成長し続けていきたいですね」

そう語る彼の生き生きとした表情が印象的だった。会社としてさらなる拡大フェーズに入るなか、この春からは新規事業立ち上げという重要ミッションにもアサインされた奈良井さん。彼の挑戦はこれからも続いていく―。

(*1)国内最大級の金融・経済メディア「ZUU online」。金融・経済を中心とした5万本の記事コンテンツを揃える。月間ユーザー数は優に400万人を超える。さらに「ZUU online」はシンガポールへの展開もスタートし、海外展開に向けても歩み始めた
(*2)ユーザーの年齢、性別、所得、職業といった属性データ

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