寒い冬は、晴れていても厚手の洗濯物は乾きづらいですよね。
その中でも、毎日使うものとしてバスタオルが代表格と言えるのではないでしょうか。
ただ乾かないだけならいいのですが、長時間湿っていることで菌が増殖し、せっかく洗った洗濯物からイヤなニオイが発生しやすくなってしまいます。
ライオン株式会社お洗濯マイスター大貫和泉さんによると、湿っている時間が長ければ長いほど、ニオイが発生しやすくなるのだそうです。
菌の増殖を抑える効果(抗菌効果)のある洗剤を使用して洗濯することも効果的ですが、どうにかして、乾くまでの時間を短くしたいですよね。
ずらすだけで30分以上も早い
実は同じ天候でも、少し干し方を工夫するだけでタオルが乾燥する時間を短縮することができるのだそうです。
東京における1月の昼間の気温・相対湿度の平年値に近い状態を保ち、基本形(真っ二つに折った干し方)とずらし干し(前後をずらした干し方)の2つの干し方で、実際にどれだけ乾燥時間に差が出るかの実験をしていただきました。(注1)
その結果、基本形は410分だった一方でずらし干し375分と、35分の違いがあることが分かりました。
基本形は、重なっている面積が広いために、乾燥するのが遅くなってしまうようです。
昼間でも気温が低く、太陽が昇っている時間が短い冬に、干し方を少し工夫するだけで30分以上も早く乾くのはありがたいのではないでしょうか。
ぜひ、お試しください!
注1)
<実験条件>
洗濯したバスタオルを恒温恒湿度室にて乾燥させ、乾くまでの時間を測定。
気温:10℃、湿度:50%RH
バスタオル:250g/枚、60×110cm
<実験条件>
洗濯したバスタオルを恒温恒湿度室にて乾燥させ、乾くまでの時間を測定。
気温:10℃、湿度:50%RH
バスタオル:250g/枚、60×110cm
参考資料など
ライオン株式会社
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