新型コロナウイルス感染防止のために、自宅で勤務をする人が増えている。
それに伴い増加しているのが、「Zoom」などのオンライン会議やオンラインセミナーツールの利用者だ。
オンライン会議を歓迎する人がいる一方で、会議中につい他のことをしてしまう……という人もいるかもしれない。
そういった人がZoomで会議に参加するときは、気をつけた方が良さそうだ。
実はZoomには、参加者が会議などにきちんと注意を払っているかどうかが、わかる機能があるのだ。
■30秒以上見ていないと……
その機能の名前は「アテンション・トラッキング」。
アテンション・トラッキングを使うと、誰かが画面をシェアしている際に、30秒以上画面に集中していない参加者がわかる。
Zoomのウェブサイトには、次のように書かれている。
「誰かが画面をシェアしている最中に、Zoomのデスクトップ画面やモバイルアプリを集中して30秒以上見ていない出席者がいると、ホストにはその出席者がパネルのインジケーターからわかります」
「『集中している』というのは、ユーザーがZoomのミーティングビューを開き、アクティブな状態になっているということです」
ただしこの機能は「誰かが画面をシェアしている時にのみ使用可能」とZoomは説明している。
さらにZoomは、2018年に教師に向けて投稿したブログで、次のように説明している。
「Zoomに注意を払っていない生徒のことを、先生たちは参加者ボックスにある生徒の名前の横の、時計の形をしたインジケーターから見ることができます」
時計の形をしたインジケーターは次のように表示される。
ユーザー側で、アカウント設定からこの追跡機能を無効にすることもできる。
しかし管理者が、参加者全員に強制的に機能を使う設定することも可能だという。
■管理の目をくぐり抜ける、クリエイティブなアイディアも
管理するツールができれば、管理の目を潜り抜けようというアイディアが生まれるのも世の常だ。
「Zoomで会議に注意を払っていない時にも払っているように見せるアイディア」が、オンライン上には投稿されている。
Viceは、あるユーザーが考え出した「背景に自分の動画や写真を投稿する方法」を紹介している。
投稿者によると、まずはスクリーンを集中して見ている自分の画像や動画を撮影する。
その後、ビデオメニューを開いて、「バーチャルバックグラウンド」から、撮影した動画や写真を追加。すると、PCの前から離れても、まるで自分がそこにいるかのように見えるという。
なかなかクリエイティブなアイディアだが、それでも気をつけた方がいい。
オンライン会議は、誰が見ているかはわからないんだから。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。