7月22日に吉本興業の岡本昭彦社長が行った記者会見について、吉本興業所属芸人からは不信感を訴える声が続出している。
「闇営業」問題で、同社から契約解消された雨上がり決死隊の宮迫博之さんと(同日、岡本社長が撤回を表明)、謹慎処分になっていたロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが20日に開いた記者会見の中で訴えた社長の「圧力発言」について、社長が「冗談」と釈明したことなどが理由だ。
清水圭さんが、過去に岡本社長から「恫喝」を受けたと告発するなど、波紋が広がっている。
そんな中、同じく吉本興業所属の友近さんも23日、TBS系の情報番組「ゴゴスマ」で、岡本社長から「圧」を感じた経験を明らかにした。
■社長と面会…「入り口でかましてくる」
友近さんは以前からマネジャーの教育体制などに疑問を持っており、社長に一対一で進言する機会を得たという。その場での出来事だった。
「今日は、色々会社に思っていることがあるので、こさせてもらいました。でも、これは私だけの意見じゃなくて、他の芸人も思っていることです」と最初言ったら、「他の芸人って誰?」「じゃあその人たちの名前言って」から始まるんです。
まずそれを言われるから、ちょっとしゃべりづらくなるというか、ちょっと萎縮しちゃう。それが会見で言ってた「圧」というか、そうなんじゃないかなと感じて。
ただ、聞く耳は持ってくださる方だけど、入り口がちょっとかましてくるみたいなところがあるので、社員ももしかしてビビるかもしれない。
「じゃあ誰が言ってる。名前言って。ここに連れてきて」というのは、本当のちょっと「圧」だと私は感じたんです。
一方で、冗談と感じられたケースもあったという。
「友近さん個人事務所築いて、友近プロダクションでも作るんですか?」と社長に言われた時は、「冗談ぽい」と感じたという。
その上で友近さんは「芸人は、そこの判断はできると思うんですよ。冗談か冗談じゃないか」とし、社長が宮迫さんらに伝えた言葉を「冗談」と説明していることについては、「その場でそんな冗談は通用しないと思います」と意見した。
■松本人志の「根性」ツイートに「ちょっと待って」
芸人たちが不信感を訴える中、ダウンタウンの松本人志さんが自身のツイッターを更新し、「プロ根性で乗り越えましょう。私達は生まれつきオモロイ」とつぶやいた。
この松本さんの発信に対し、友近さんは「ちょっと松本さん待ってくださいと思ってしまいます」と心中を明かした。
友近さんは、松本さんについて「『大﨑・岡本体制で会社をみんなでやっていこう』という考えを持ってらっしゃる方で、お二人とも絆がすごく強いと思う」と説明。
今回の松本さんのツイートについては、「吉本興業の中で、こうやってみんな前向きに頑張っていこうという思いをつづられたと思うんですね」と分析した。
その上で自身の受け止めを語った。
私はこれを見て、まだここの気持ちまで追いついてないぞ、ってこと。ここの次元にいけてないというか。
絆がすごく松本さんは強いと思われるので、お二人とは。
私は会社のトップという見方をしてますので、岡本さんは。芸人と社長との信頼関係というのが成り立ってない関係で、あの会見を見ても、余計にそれがちょっと不信感を抱いてしまったので、まだこの気持ちにはならないので。
でも松本さんはあの会見を見られてでも、これを書いたということは、「みんな俺についてきてくれ」じゃないですけど、「そういうことでみんな頑張っていこう」って、この文章でみんなに呼びかけてるんじゃないかなと思うと、ちょっと私は待って、ちょっと松本さん待ってくださいと思ってしまいます。