横浜市、紙おむつの月額定額サービス「手ぶら登園」が進化!新たに導入される「RefF(リーフ)」とは?

使用済みの紙パンツ(おむつ)から取り出した「再生パルプ」を使用した本製品。自治体と連携して公立保育園へ導入するのは全国で初の試みとなる。

着替えやタオル、食事用エプロン、粉ミルクなど、小さな子どもの生活には暮らしのマストアイテムが数えきれないほどある。替えの紙パンツ(おむつ)をはじめ、保育園の登園にも「見えない出費」がつきものだ。

そういった保護者の悩みを軽減するために、衛生用品メーカーのユニ・チャームでは、BABY JOB(大阪市)と協働で保育所向けに紙おむつの月額定額サービス「手ぶら登園」を提供している。

また、10月1日からは、同サービスを導入している横浜市のすべての公立保育園(56園)に「マミーポコパンツRefF(リーフ)」を順次導入している。

サブスク専用品「RefF(リーフ)」とは?

RefF(リーフ)について
RefF(リーフ)について
横浜市、ユニ・チャーム

同社は2015年から使用済み紙パンツの水平リサイクルに取り組んでおり、独自開発した滅菌技術によって、未使用のパルプと同等の品質を持つ、衛生的で安全な「再生パルプ」の生成に成功した。サブスクサービス専用品の本製品は、使用済みの紙パンツから取り出した再生パルプを使用している。

横浜市では、保護者が登園時に持参する荷物の負担を減らすため、保育所などに対して定額制サービスの導入費用などを助成する事業「にもつ軽がる保育園」を実施している。

本製品の導入は「保護者の負担軽減につながる」と評価され、同市の公立保育園全園での導入が決定したという。自治体と連携して公立保育園へ導入するのは、全国で初の試みとなる。

環境と育児の両方に寄り添う 

横浜市、ユニ・チャーム

横浜市こども青年局保育・教育支援課の担当者は「横浜市では保育園通園時の荷物負担を減らす取り組みとして、2024年6月から、市立保育所での紙おむつのサブスク『手ぶら登園』を導入しています」「サブスクサービス専用品である『マミーポコパンツRefF(リーフ)』を導入することで、保育士のさらなる負担軽減につながることを期待するとともに、環境に配慮した取り組みを進めていきたいと思います」とコメントし、環境と育児の両方に寄り添う今回の取り組みに寄せる思いを語った。

今後も、環境問題と社会課題の両方の解決にアプローチする製品やサービスの開発が、各領域で進みそうだ。 

注目記事