ゲッティイメージズが2018年に捉えた報道写真から、「ニュース」「エンターテイメント」「スポーツ」それぞれの"決定的瞬間"と「ダイバーシティ&インクルージョン」「オリンピック」の写真を展示する「Year in Focus(イヤー・イン・フォーカス)2018 Gallery」が、昨年末、新虎通り CORE 「THE COREKITCHEN/SPACE」にて開催されました。
ゲッティイメージズの選ぶ「今年の1枚」は、「アメリカ・メキシコ国境警備の取り調べを受ける母親の横で泣く、2歳のホンデュラス人の女の子」
この写真を選定した理由は、写真一枚が世界に影響を与えうるという良い例と言えるからです。1枚の写真で政治政策を変えることは滅多にない中、この写真がニューヨーク・タイムズの表紙に使用されるなど多くのメディアで取り上げられ、その結果、これまで亡命申請をしている間、子どもと大人が何カ月も別々に収容される方針だったのですが、家族の場合は一緒に過ごせるように変わりました。
"NeuroAI by NTT data"が選ぶ「今年の1枚」は、「戦死したイエメン戦士の遺体を野外病院の遺体安置所で見る友人」
今回ご協力いただいたNTTデータの矢野亮氏に選定理由を聞くと、「ポジティブとネガティブな印象を一番強く持ち合わせている写真で、ポジティブなキーワードとしては、『繊細』『穏やか』『尊い』『人間的』『静か』のキーワードが強く、ネガティブでは、『恐ろしい』『悔しい』『空しい』『罪深い』といった印象が導き出されました。意識的には人はこういった写真にポジティブな印象をあまり口に出しませんが、脳科学を用いることで無意識下では写真を見た際、このような感情を抱くということが分かります」と、おっしゃっていました。昨年に続きNTTデータ様とご一緒しましたが、その時の感情などに左右される人間に対し、NeuroAIは過去のデータなどから人間の感情を計測する手法はさらに進化しており、非常に興味深く思っています。
この他にもギャラリーでは、「ニュース」「エンターテイメント」「スポーツ」部門においてゲッティイメージズとNeuroAIが選ぶ「今年の一枚」を展示しました。
また、今年世界中で撮影された16万件の報道写真の中から選ばれたイヤーインフォーカスは以下のサイトでもご覧いただけます。
写真で、2018年を振り返ってみてはいかがでしょうか?