山下弘子さんが死去、25歳。「余命半年」の宣告を10代で受けるも全力で生きた

「この瞬間を、のほほんと笑いながら過ごせばいいのかな」生前に語る

がんで闘病していた山下弘子さんが、3月25日に死去した。25歳だった。山下さんの公式ブログで発表された

余命宣告の先を生きる、山下弘子さん。宮古島にて。撮影:鈴木美穂
余命宣告の先を生きる、山下弘子さん。宮古島にて。撮影:鈴木美穂

■「この瞬間を、のほほんと笑いながら過ごせばいいのかな」

山下さんは1992年生まれ。大学1年生だった19歳のときに巨大な肝臓がんが見つかり、「余命半年」を宣告された。摘出手術の後も、再発と転移をくり返し、幾度も手術と抗がん剤治療を受け、新しい治療法にもトライしていた

2014年には、闘病生活を送りながらも全力で生きる姿を描いた著書『雨上がりに咲く向日葵のように』を宝島社から出版した。2016年には生命保険会社「アフラック」のがん保険CMにも出演するなど、幅広く活動。2017年8月には兵庫県議の前田朋己さんと結婚した

2015年のハフポスト日本版の電話インタビューで、「今やりたいことは?」と聞かれた山下さんは「やりたいことはたくさんあるはずなんですけど、具体的に何かこれをしたい、というのがなくて。とりあえず、この瞬間を、のほほんと笑いながら過ごせばいいのかな」と答えていた

■2月末に救急車で入院した

夫の前田さんの報告によると、山下さんは2月末に救急車で入院し、3日連続の緊急手術を受けたという。前田さんは「それからの約3週間はひろは眠ったままのため、意思疎通はできませんでした」とした上で「苦しい思いをさせることもなく、また、ゆっくりとお別れの時間を取ることができました」と振り返っている。

通夜・葬儀は27、28日に神戸市内で予定している。詳細が決まったら、ブログで告知するという。

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