鹿児島県屋久島町の『sankara hotel&spa 屋久島』は、2025年3月1~2日に「屋久島公認ガイドが導く、近自然工法による登山道保全ワークショップ」(主催:屋久島山岳ガイド連盟)を実施する。ホテル独自に設立した「サンカラ基金」の一部を活用した、今年で4年目となる取り組みだ。
サンカラ基金とは、世界自然遺産「屋久島」の自然保護や島への貢献を目的として設立された基金。「sankara hotel&spa 屋久島」の宿泊客から、1回の滞在につき500円を集め、屋久島の自然保護・地域貢献や災害時の支援金などに使用している。
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屋久島では昨今、登山ブームを背景に山に入る人が増えたことや、ここ数年の大雨の影響で、登山道の崩壊が問題になっている。登山道がえぐれ、人々が登山道の脇を歩くようになったことから、周辺全体にダメージが広がっているのが現状だ。
そこで2021年3月には、環境省と地元ガイドの尽力のもと、山の道を守る活動をしている「山守隊(やまもりたい)」の岡崎哲三氏を招き、「近自然工法」を用いた登山道整備の講習会が実施された。「近自然」とは「自然に近い工法」と「自然に近づける工法」を意味する言葉。従来の土木工事のような修復ではなく、その土地の自然の仕組みを学び、周辺にあるものを用いて施工を行う方法だ。
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今回のワークショップでは、その「近自然工法」を実際に体験できる。自然保護に貢献できるだけでなく、屋久島を知り尽くした屋久島公認ガイドの案内のもと、屋久島をより深く体感できるのも魅力だ。登山道や生態系保全に関心のある一般の方も参加可能。
ワークショップ開催概要
イベント名:【屋久島公認ガイドが導く】近自然工法による登山道保全ワークショップ
日程:2025年3月1日(土)~3月2日(日)
場所:白谷雲水峡 ほか
参加条件:
・登山道や生態系の保全に興味のある方
・登山歴:日帰りで簡単なハイキング等をしたことがある方
参加費:39,000円/人(税込み) ※講習代、保険、1日目・2日目のお弁当、懇親会費を含む
募集人数:定員15名まで(先着順)
申込期限:2025年2月22日(土)
詳細・申込:https://forms.gle/rUehD8tT6eqiCK886
「sankara hotel&spa 屋久島」について
日本初の世界自然遺産・屋久島への貢献を経営理念とするオーベルジュ型リゾートホテル。「sankara」は、サンスクリット語で「天からの恵み」という意味で、ホテルには自然の恵み、食の恵み、居住空間の恵み、そのすべてが揃っている。2010年開業時には、ホテル独自の「サンカラ基金」を設立。基金を活用し、ウミガメの保護活動や近自然工法による登山道整備など、屋久島の自然環境保護活動に継続的に取り組んできた。屋久島と共生し、屋久杉のようにサスティナビリティ溢れるホテル運営を目指している。