こんにちは!コピーライターの田中です。
入社から3年。コピーが好きだし、「人の心を動かすコピーを書きたい!」という気持ちで仕事と向き合ってきました。一方で、なかなか思うような広告が書けず悩んだり、心が折れてしまったりしそうな日も。
仕事で感じる「壁」をみんなはどう乗り越えているのか知りたくて、今回は『エン転職』の営業リーダーとして活躍する原田さんを取材しました。
入社1年目で新人賞を獲得した原田さん。いまは女性リーダーとして、多くのメンバーをマネジメントしています。華麗なキャリアを歩んできた方だと思いきや、「ぜんぜん華麗なんかじゃないです(笑)。毎年のように壁にぶち当たってきました!」と笑顔。
彼女はどんな壁にぶつかって、どう乗り越えてきたのか伺いました!
「できのいい新人」、初めての未達
―― 社長賞獲得、入社3年目でリーダーと、華々しい活躍。どんな新人時代だったんですか?
新卒で入社して、地元・名古屋に配属されました。自分で言うのもなんですが、わりと立ち上がりは早い方で、毎月の目標はもちろん達成。入社前から目標にしていた「社長賞」も狙っていました。
でも、仕事に慣れた秋ごろに入社以来のどん底を味わったんです。初めて目標をクリアできなくて。拠点の中でも未達成なのは私くらい。半年やっていたのに、自分は何やっていたんだろう…やばい…と。心から笑えなくなってしまって、会社で泣いてしまったり…。
―― わぁ…そこからどうやって乗り越えられたんですか?
まずはやり方を変えなきゃだめだって思って、とにかく周りに聞きました。とくに、上司がすごく目をかけてくれて…。
当時、私は数百社のお客様を担当していたんですが、上司はその一社一社、全てを把握してくれていたんです。事前準備も時間をかけてくれました。それに拠点の先輩達も面倒を見てくれて、「これだけ力強い人達が支えてくれてるんだ、成果が出ないはずがない!」と前を向けるようになりました。
恩返しをしたい一心で、掴み取った社長賞
先輩たちが、ここまで時間を割いてくれている。育ててくれた人たちに、ありったけの恩返しがしたい、そんな風に考えて、地道に仕事に取り組みました。夜まで残って商談の準備をしたり。先輩や上司を捕まえて、アドバイスを求めたり…。
その結果、提案の仕方が変わったことで、お客様の反応も変わりはじめて。1年目が終わるギリギリで社長賞を獲得できたんです。
同じ拠点の先輩も上司も、自分のことのように喜んでくれた。それが本当に嬉しくて。みんなの期待を背負ってもらえた賞だな、と。
―― そんな新人時代から学んだことって、どんなことでしょう?
しんどい時、「どうしよう…」って思った時は、周りに頼る。そうしたら力になってくれる人がいるし、期待してくれてる人がいる。自分は一人じゃないと学びました!
お世話になった人のことを思い出せば、自然と「頑張らなきゃ」と力が湧くと知りました。
知らない土地への転勤、初の一人暮らし、ミッションの変更
―― そして、社会人2年目に突入!そこでまさかの拠点異動なんですね。
はい、生まれて20年以上過ごした名古屋から、一人で埼玉に行くことになって。セールスとしてのミッションも少し変わったんです。県内の大手企業さんや、お得意様を中心に提案するように。さらにはリーダーとして、マネジメント業務にも挑戦することが決まりました。
―― 大きな変化がたくさんあったんですね。どうでしたか?
無我夢中でした。特にマネジメントは今までまったくやったことがなかったので。自分も一人のセールスとして提案をしながら、後輩のマネジメントをするのは、想像以上に大変でした。
でも初めて人を教える側に立って、仕事への向き合い方も変わったんです。
「自分が守ってあげないと!」「自分を育ててくれた先輩みたいに、後輩と接しよう!」という気持ち。「部下に背中を見せたい」という気持ちが、突破口になったのかもしれません。
今まで教えてきてもらったことを後輩に伝える中で、改めて腹落ちした部分も多くあって。初めてのこと、やったことがないことにあえて挑戦する。それが自分を変えるチャンスになると気づきました。
成果を出せない時期
―― 去年、入社から4年経ったタイミングで、今度は東京本社へ異動されていますよね。それに、再度役割も変わった。提案で求められるものも変わりそうですね。
そうなんです。東京は競合も多いので、必然的に自分の提案レベルも上げていかなくてはいけない。そこで、またもや壁にぶつかりました。まったく成果を出すことができなかったんです。
セールスとしての型はつけてきたつもりだし、それなりに場数も踏んできた。けど、私にとって目標は高かった。
成果は出ないけど、私はチームリーダーなのでメンバーにお手本を見せなければいけない立場。でもまったく格好がつかない状態でした・・・・。
―― ・・・・想像するだけで、少し心が折れそうです。どう乗り越えたんですか?
新しいチャレンジが自分を変えてくれることは、埼玉の経験でわかっていました。だから、今まで関わったことのない人と関わったり、やったことがない企画業務に挑戦しようと思った。
本社は、部署横断のプロジェクトも色々あるので、たくさん手を挙げて、できるだけ新しいチャレンジをするようにしていました。
たとえば、企画部と一緒にセールス企画を考えるプロジェクトに参加させてもらったり。リーダー・マネージャー陣と「業務改善プロジェクト」を進めたり。全国拠点を巻き込んで進めるWomenらぼ(※)の運営プロジェクトも。
で、自分ができないことを目の当たりにしました(笑)。たとえば、ミーティングの段取り一つとってもそう。できないことに取り組む中で、色々な方にアドバイスをもらうことができました。
※「世界一、女性が活躍している会社へ」をモットーに活動しているプロジェクト。ロールモデルとなる女性社員にゲストとして参加してもらう「先輩ランチ」など、色々な取り組みがあります。
他の人のやり方を見て、盗む。
でも、チャンスですよね。それまで関わってこなかった企画部、広報、役員…いろんな人とプロジェクトに入る中で、皆さんの考え方や仕事の仕方を見れる。それって自分の仕事にも活かせるものだと思うんです。
相談の仕方一つもそう。たとえばマネージャーに相談したい、でも一人だと不安だなぁと思ったら、先輩TLを巻き込めばいい。そうして、話しやすい雰囲気を作ってもらう(笑)
できないことを感じた時って、その場は一瞬落ち込むもの。でもそれって自分ののびしろを感じられることですよね。
できるようになったらもっと強いし、何より「できた!」という成長実感を得られる。いいことしかないと思うんです。
「壁を乗り越えた」という自信が、今の自分を支えてくれている
―― 拠点が変わる度に、何度も心が折れそうになるシーンがあったんですね。
はい。でも振り返れば、その経験が確実に自分を成長させてくれたと思います。いくつもの壁を乗り越えたからこそ、甘ったれな自分から卒業できたし、自分にも自信が持てるようになったのだと思うんです。
大変だった分、得ることは沢山ありました。例えば、異動してくるメンバーの不安な気持ち、どんなことに躓きやすいのかわかるようになった。マネジメントをする上で私の強みになっていると思います。
―― 何回壁にぶつかっても、なぜ頑張り続けてこれたのか、知りたいです。
たぶん、今まで関わってくれた人への恩返しなんだと思います。人に教えてもらったことを、後輩にも伝えていきたい。
それに大前提、私は自分が心から良いと思うものをおすすめしていると思えている。「うちのサービスはいいサービスなんだ」ということを、純粋にお客さんにも知ってほしいんです。
伝えていくことが私の恩返しになると信じている。だから頑張ってこれたのかもしれません。これからも壁はやってくるかもしれないけど、自分らしく乗り越えていきたいです!
■編集後記
順風満帆に見えるキャリアの裏にも、こんな苦労があったのか…!と、非常に刺激を受ける機会となりました。
原田さんからは、様々な壁をブレイクスルーするためのヒントをもらえた気がします。仕事への向き合い方を変えたり、今まで挑戦していなかったことにチャレンジしたりすることで、仕事はもっと面白くなるはず。このメッセージを胸に、私も明日からの仕事に臨もうと思います。原田さん、ありがとうございました!
[文/田中 知佳 編集・写真/平野 潤]