夫に「好きだよ」なんて言われても、「ありがとう♡わたしも!」とは言えず、「うるせー!ベトクサ星に帰れ!」*1などと言ってしまうわたしは女子力なんてものとは無縁の存在である。
しかしながら、わたしの血をひいているはずの娘(2歳)にいたっては大変女子力が高く、その行動にはたびたび驚かされている。
動物占いが大好きな祖父の遺伝だろうか。
本日はそんな女子力が高すぎるわが娘の行動についてご紹介したいと思うので、女性として輝かしい人生を歩みたいという方はぜひ参考にしない方がいいと思う。
わが娘2歳の女子力が高すぎる件について
女子力ポイント1/褒めから始まるコミュニケーション
女子同士が仲良くなるために欠かせないものといえば、「褒めること」ではないだろうか。
会話の糸口を見つけるには相手の持ち物などを褒めるのがどうやら手っ取り早いらしい。
わが娘は若干2歳にしてそんな女子のたしなみをしっかりと習得している。
毎朝会話のはじめに、わたしの着ている洋服を指して、「ママ、かわいいじゃ~ん☆」と言うのだ。
これぞ女子力。褒めから始まるコミュニケーションである。ちょー小悪魔☆

しかしながらそのあとすぐに「娘ちゃんの、およーふくもかわいいでしょ?」と言って自己アピールしてくるので、「なんだよさっきの褒めはただの踏み台かよ...」と思いながら女子力のない母は卑屈になるのである。
女子力ポイント2/美の追求を怠らない
わたしは毎朝娘がパンなどを齧っている間に仕事に行く準備をするのだが、わたしが化粧をする段になると彼女は必ず割って入ってくる。
まずわたしのヘアクリップを奪い取り、自分に装着。
そしてこれまたわたしの鏡を奪いとって、鏡に映った自分にうっとりしながら顔のパッティングなどを始める。
自分を美しく保つことに余念がないのだ。この赤ちゃん肌め!

大きな鏡を取られてしまったわたしは必然的にファンデーションのケースについてる小さいミラーを利用するほかなく、石原さとみメイクを施しているにも関わらず全然石原さとみに近づけないのはおそらくそのせいだろうと思っている。
女子力ポイント3/部屋着がドレス
女子力がないわたしなどは、「これいつから着てるんだっけ?」というほど薄汚く色落ちしたねずみ色のトレーナーなどを部屋着として愛用しているのだが、娘に言わせればそんなのはナンセンスである。
なんといっても彼女の部屋着は『ドレス』だ。
ハロウィンの際にじじばばに貰ったシンデレラのドレスを部屋着として愛用している。

朝、汚れてもいいようなトレーナーとパンツに着替えさせても、気づくといつの間にかドレスを着ている。
着替えるときはわざわざ寝室に移動し、わたしが覗こうとすると、「だめ!」と言ってとても怒る。
「お母さんは女の子なんだから覗いてもいいじゃん~」と食い下がると、「おかーさん、おんなのこじゃないでしょ!」と今までの人生を全否定されてしまうので母はとても悲しい。
おわりに
これほど女子力が高い娘と公園などで遊んでいると、通りすがりのご老人などがわらわらと集まってきて口々に「可愛いねえ」「天使だねえ」などと言ってくるのでわたしは「そうだろう?そうだろう?」と鼻の穴が広がる思いなのだが、次に続く言葉が決まって
「男の子ですか?」
なのはなぜだろうか。

髪の毛ってとても大事だよね。
きっと来年頃までにはしっかりと髪の毛が伸びてそれはそれは素敵なレディになるのだろうと期待しながら、「どらいやーして♡」と健気に頼む娘を生温かい目で見守る母なのであった。
おしまい。
(2014年12月29日「はなこのブログ」より転載)