アメリカ・ミシガン州で8月23日、死亡宣告された20歳の女性が、葬儀場に運ばれた後で息をしていることが確認された。
「娘さんは息をしています」という葬儀場からの連絡に、女性の母親は驚愕し「どういうことですか? 彼女が息をしているってどういうことなんでしょうか?」と答えた、と地元のテレビ局WDIV-TV Local4は伝える。
母親は数時間前に、救急医療隊員から娘が亡くなったと告げられたばかりだった。
同局によると、葬儀場の従業員が女性が息をしていることに気づいて緊急医療班に電話をした。
その後、緊急医療隊員によって生存が確認され、女性は病院に搬送されたという。
自宅で救急医療隊員に死亡を告げられた時に、本当に息を引き取ったのかと何度も確認した、と母親はWDIVに説明する。
「『娘さんは死亡しました』と言われたので、私は『本当に100%、娘は死んでしまったのですか?』と尋ねました。彼らは『はい、死亡を確認しました』と答えました」
サウスフィールド消防署によると、同署は23日の早朝に、意識がない女性がいるという通報を受けて、女性の自宅に緊急医療隊員を派遣した。女性は反応がなく、息をしていなかったという。
「救急医療隊員がCPRなどの蘇生法を30分試みました。医学的な見解、そして患者の状態から、女性に生存の兆候はないと判断しました」と同署は説明する。
消防署が提供した医療情報をもとに、近くの病院の緊急医療医が、電話で女性の死亡宣告をした。オークランド郡の検視局はPeopleに、データを送って死亡を確認する方法は、一般的な手続きだと説明している。
その後、検死官が女性の体を家族に引き渡す決定をし、家族は女性を葬儀場に送る手続きをした。
サウスフィールド消防署は一連の手続きについて「サウスフィールド消防署と警察署は、市と郡と州が規定する手順と規則に全て従った」と説明する。
女性の生存が確認されたことを受け、サウスフィールド市、オークランド郡、サウスフィールド消防署がそれぞれ調査を行うことにしている。
また、CNNによると4人の救急医療隊員が有給の休職扱いになった。
女性の家族の弁護士によると、女性は現在人工呼吸器をつけて集中治療室で治療を受けているという。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。