新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国の旅行団体を総括する中国旅行社協会は、1月27日から国外への団体旅行をすべて禁止すると発表した。中国の国営中央テレビ(CCTV)などが伝えた。
中国国内で56人死亡 中国政府が団体旅行禁止へ
NHKニュースによると、新型コロナウイルスによる中国国内の肺炎患者数は、1月26日時点で1975人。そのうち56人が死亡し、一層の感染拡大が懸念されている。
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国営中央テレビによると、中国政府は国内の団体旅行をすでに24日から停止していたが、27日から国外への団体旅行も禁止するという。
中国では25日から旧正月「春節」のため大型連休に入っており、多くの出入国が見込まれていた。
日本国内では、旅行でやってきた武漢市在住の30代女性など、これまでに3人の感染が確認されている(1月25日時点)。
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中国・武漢市は事実上の封鎖措置
感染が深刻化する中国・武漢市では、市外への拡大を防止するために空港や鉄道などの運行を停止する、事実上の封鎖措置がとられている。
武漢市の当局は、市内で感染者を収容し治療するための新たな病院の建設も急ピッチで始めた。工期は約1週間と見られる。