アメリカのトランプ大統領が9月19日、国連総会での演説の中で北朝鮮の最高指導者・金正恩氏を「ロケットマン」と非難した。
これを受けてインターネット上では、「ロケットマンといえば、ふかわりょうだろ」という声が相次いでいる。
タレントのふかわりょうさんは、芸能活動と並行して「ROCKETMAN」(ロケットマン)の名義でDJとしても活躍している。
■トランプ氏の演説、どんな内容だった?
トランプ氏は19日午前(日本時間同日夜)、ニューヨークの国連本部で一般討論演説に臨んだ。トランプ氏にとって国連総会で初めての演説だった。
演説の中でトランプ氏は、核とミサイルの開発を進める北朝鮮について、強い言葉で非難した。
トランプ氏は北朝鮮の最高指導者、金正恩氏を「ロケットマン」と呼び、「ロケットマンは自殺任務に突き進んでいる」と非難。
さらに「アメリカには大いなる強さと忍耐力があるが、アメリカと同盟国を防衛するしかない状況であれば、北朝鮮を完全に破壊するしか、他に選択の余地はない」と、強い言葉で警告した。
一方で、「アメリカにはその準備ができているが、できれば(軍事的行動は)必要でないことを望む」と付け加えた。
トランプ氏は演説の中で、北朝鮮をめぐる問題を「世界が直面する脅威」とし、横田めぐみさん(当時13歳)と思われる日本人の少女についても言及。「日本の13歳の少女が、自国の海岸から誘拐された」と、北朝鮮による拉致を非難した。
このほか、トランプ氏はイランについても「見せかけの民主主義のふりをした、腐敗した独裁国家」と名指しで非難。南米のベネズエラ政府についても、「腐敗した社会主義独裁国家」と断じた。
■日本のTwitterユーザー「ロケットマンつったら、ふかわりょうだろ」
トランプ氏の演説を受けて、Twitterなどでは「ロケットマンって、ふかわりょうの方がなぜか(頭を)よぎる」「ふかわりょうを思い浮かべた」「ロケットマンつったら、ふかわりょうだろ」といったツッコミが相次いだ。
さらには「トランプさんのロケットマン呼ばわりが、ふかわりょうへの風評被害にならないか心配」と、ふかわさんを案じる声も出ている。
ふかわりょうさん本人は18日、この騒動を知ってか知らずか自身のTwitterに「I'm home, thank you Tweetman!」と投稿した。
この「Tweetman」が何を示すかは不明だが、トランプ氏の「Rocket Man」へのアンサーだと受け取ったファンからは「世界進出」「国連デビュー」「世界的な有名人になりましたな」といったコメントが寄せられている。
日本では「ロケットマン=ふかわりょう」と受け止められる声があるが、CNNはイギリスの人気歌手エルトン・ジョンさんの楽曲「Rocket Man」になぞらえて報じている。
なお、エルトン・ジョンさんは2017年1月に執り行われたトランプ大統領の就任式をめぐり、出演を拒否したと伝えられている。
■トランプ氏の演説、菅官房長官は「高く評価」
トランプ氏の国連総会での演説を受けて、菅義偉官房長官は20日の記者会見で「高く評価したい」と述べた。
菅氏は、トランプ氏が北朝鮮の非核化を目指す方針を確認したことや、北朝鮮に対する圧力強化に向けて中国やロシアを含む国際社会の協力を呼びかけたことを評価。
その上で、トランプ氏が横田めぐみさんと思われる日本人の少女に言及したことについて「拉致問題を含む北朝鮮をめぐる諸懸案の解決に向けて取り組む姿勢を改めて示したことは、高く評価したい」と述べた。