企業格付けで知られるアメリカの「S&Pグローバル」は、「女性が導く時、企業は勝利する」と題する調査結果を発表した。
調査結果から、女性のCEO(最高経営責任者)とCFO(最高財務責任者)が企業を財政的に後押ししていることが分かったという。
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■取締役会の性別の多様性が高い企業は、収益性も高い
女性CEOの場合、任命後24ヶ月で、株価の勢いが20%増加した。
女性CFOの場合も同期間で、収益性が6%増加し、株式収益も8%増加したという。女性CFOがいる企業たちは、調査期間において1.8兆ドル(約195兆円)の超過利潤を生んだ。
結果の背景として、女性役員は男性役員よりも、企業の取締役会によって高い基準に保持されているという解釈ができるという。
また、取締役会における性別の多様性が高い企業は、性別の多様性が低い企業よりも収益性が高いと言える。
分析は、アメリカの時価総額上位3000社を扱う「ラッセル3000」の2002年12月31日から2019年5月31日までのデータに基づいている。2018年末時点の「ラッセル3000」では、CEOの男女比は約19対1、CFOの男女比は6.5対1となっている。