11月26日から28日、「世界防災フォーラム/防災ダボス会議」(World Bosai Forum /IDRC 2017)が仙台国際センターで開かれ、40以上の国と地域から、政府機関やNGO、研究機関、企業などの関係者約1000人が参加しました。
開会式では、陸前高田市気仙町出身で仙台市在住の大学生がスピーチ。
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高校1年生の時に被災し肉親や友人、自宅も流失した彼女は、「記憶を語り継ぐことが、防災、減災につながる」と訴えました。
震災時に海外から受けた支援への答礼と復興状況の報告を兼ね、広く一般市民に開かれた今回のフォーラム。私も防災ユースとして、ボランティアに参加してきました。
同じくボランティアとして会議に参加した都内の大学1年生は、「ずっと東京に住んでいて防災にはあまり関心がなかったが、リアルな東北を肌で感じることが出来て良かった」と話してくれました。
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また同会場で開かれた「ぼうさいこくたい」では、企業やNGOによる防災に役立つ最新グッズや設備の展示に加えて、学生らによる防災教育活動の成果発表なども行われていました。
学生防災士の活動成果発表をした東北福祉大の学生は、「僕は小学6年生の時に被災した。現在は大学の同期たちと、子どもたちに向けて防災教育活動をボランティアで行っている。これからの防災を担っていく子どもたちにとって、僕らの声は、大人よりも届きやすい」と語ってくれました。
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若者の感性を生かし、主体側に引き込むことが課題だと感じました。
フォーラムはスイスのダボス会議と連携し、2018年以降も仙台とスイス・ダボス市で毎年交互に開く予定です。