この表情が大谷翔平が大会にかけた思いを物語っていた――。
アメリカ・フロリダ州で現地時間3月21日に行われた野球の世界一決定戦「WBC」(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦は、日本代表・侍ジャパンがアメリカに3-2で勝利した。
1点リードで迎えた9回表、クローザーとして登場したのが、大谷選手だ。
それまでDHとして出場した大谷選手は、泥のついたユニフォームでマウンドに。
ツーアウトで迎えたエンゼルスのチームメイト、マイク・トラウト選手から三振をとると、両手を広げ、グローブと帽子を投げ捨てて吠えた。
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その大谷選手に、チームメートらが駆け寄って抱きついた。
大谷選手は前日に行われた準決勝のメキシコ戦で、1点リードされて迎えた9回裏にツーベースヒットを打っている。
この時、大谷選手はヘルメットを振り落として走り、「続け」と伝えるかようにベース上で両手で何度も両手をあげ、仲間を鼓舞した。
その後ノーアウト1・2塁になると、村上宗隆選手がツーベースヒットを放ち、チームは逆転勝利で決勝に進んだ。
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大会を通して仲間を鼓舞し続けた大谷選手は、2023WBCのMVPに輝いた。