フォルクスワーゲン(VW)の排出ガス不正問題で立腹するオーナーたちに、補償金が払われるようだ。自動車情報サイト『The Truth About Cars』が報じるところによると、VWは対象のディーゼル車両所有者に対し、プリペイドカードによって補償金を支払う「TDI友好プログラム」を開始するという。米国ではVWで使用できる500~750ドル(約6~9万円)相当のプリペイドカードに加え、500ドル相当の汎用カードが配布される予定だ。
VWはこの件について『ニューヨーク・タイムズ』紙に、詳細は間もなく発表する予定であると述べている。またディーラーは、計画は進行中だが具体的な内容は知らされていないと語っている。新たに疑惑が発生したモデルに関しては、VWがその疑惑を否定しているため、今回のプログラムの対象にはならないという。
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顧客との和解策はこれだけではない。新車の購入を考えている人には、通常以上の大幅な割引を実施しているのだ。しかし今回のプログラムは、エコカーに乗っていると信じていたドライバーに対して直接的な償いをする、VW初の実例となるだろう。放出してしまった数年分の大気汚染の解決にはならないが、顧客離れを防ごうとするVWの願いには多少貢献するかもしれない。
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
(2015年11月12月 Autoblog日本版「VW、排出ガス不正問題で対象車両のオーナーに補償金を支給」より転載)
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