(2018/VENOM)
マーベルコミックスに登場するキャラクター、ヴェノムが主人公のアクション。地球外生命体に寄生されたのを機に、特別な力を身につけたジャーナリストの戦いが描かれる。宣伝に「最も残酷な悪(ダークヒーロー)が誕生する」とある。確かに怖いことは怖いが、実はいい奴だったりする。
ヴェノムはマーベルに入るまでは、毒蛇男として『ヴェノム 毒蛇男の恐怖』(2005)、『恐るべき訪問者』(1980)と映画化されていた。
監督は『L.A. ギャング ストーリー』などのルーベン・フライシャー。『レヴェナント:蘇えりし者』などの無精ひげのトム・ハーディ、『ブルーバレンタイン』などの、ミニスカートで頑張るミシェル・ウィリアムズらが出演する。 吹替えは、キャラクターものが大好きな中村獅童や中川翔子など。中国のテンセントも出資している。
舞台はシリコンバレーに近いサンフランシスコ。ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)は、ライフ財団が人体実験を行っており、死者が出ているといううわさを聞きつける。正義感にかられ、真相を突き止めようと調査を始めた彼は被験者と接触したために、地球外生命体のシンビオートに寄生されヴェノムになる。そして、地球を破滅させようとするヴェノムも登場する。
この主人公のヴェノムを好きになったのは、相手の性格を重視しているとこころである。今回も主人公がいい奴なので、ヴェノムは地球を助けることにする。筆者はそのようなことに、とても弱い。マーベルキャラクターの中でヴェノムが一番好きになった。脚本がダメな映画が最近多いが、本作品は脚本もすごく良く出来ている。
このライフ財団が目的しているのは、人類の持続可能性で環境問題が根底にある。地球はもう住めなくなるので、他の星への移住計画を進めていたのだ。本当に環境問題は待ったなしの状態にもなっている。台風が強大化・強力化しているのも、温暖化で海水の蒸発が強くなったからである。
また、映画を商売としているので、カーチェイスを多数見てきたが今回のカーチェイスはピカ一で良く出来ているので楽しんでほしい。後半、ヘルメットをかぶっていないのはアトランタでロケしたからか、と考えている。
今回、字幕が特に長かったと感じた。もう少し早く回せないのか。また、日本版だけ日本のバンドによる歌曲を加えるのもいらないかな。