お米のように見えるが、実は野菜。ダイエッターにとって夢のような食べ物が次々と商品化されている。
イオンは11月21日、「トップバリュ お米のかわりに食べるカリフラワー/ブロッコリー」を発売する。細かく刻まれたカリフラワーやブロッコリーの冷凍食品で、温めたり炒めたりしてお米のような感覚で食べることができる。
一方、サラダクラブも先行して10月31日から、キャベツの芯をお米感覚で食べる「キャベツライス」を発売。同様の商品だが、こちらにはキャベツが使用されている。
両社によると、商品開発の背景には、近年人気となっている「糖質制限ダイエット」「炭水化物抜きダイエット」人気が関係しているという。
糖質制限ダイエットは、炭水化物(糖質)の摂取を抑えることで、満腹感を維持しながらも痩せられるダイエット方法として、話題になっている。
日本人の多くが主食として食べている白米を野菜に置き換えることで食物繊維も摂取でき、バランスの良い食生活づくりに役立てることができるというのだ。
また、欧米では既にカリフラワーライスやブロッコリーライスといった糖質制限食が普及しており、そのトレンドも参考にしたという。
■肝心のお味は?
ハフポスト日本版は実際に食べたという両社の広報担当者に、肝心の味についてたずねてみた。
「食感はお米に近いですか?」と尋ねたところ、2人とも「お米とは違う」と口を揃えた。
イオンの担当者によると、「お米はもちもち感や粘り気がありますが、野菜はシャキシャキとした食感なので、噛みごたえがある」。
また、サラダクラブの担当者は「キャベツの芯は加熱しても歯ごたえがあり、食べ応えを感じる」と話した。
今後の展開について、サラダクラブは、人参や大根などの野菜を麺状にした「ベジタブル麺」も販売しており、「キャベツライスとベジタブル麺の2軸」で売り出していきたいという。
イオンは「具体的な予定はない」と前置きした上で、今回の製品の反響次第では「他の野菜を使ってシリーズ化したい」と話した。