「子どもがいない猫好き女性は惨め」発言、妻が夫ヴァンス氏を擁護。「皮肉」だったと主張

ウーシャ・ヴァンス氏は、夫J.D.ヴァンス上院議員は子どもを持たない人を傷つけようとしたわけではないと語った
(左から)J.D.ヴァンス上院議員とウーシャ・ヴァンス氏(2024年7月22日)
(左から)J.D.ヴァンス上院議員とウーシャ・ヴァンス氏(2024年7月22日)
via Associated Press

アメリカの共和党副大統領候補J.D.ヴァンス上院議員の妻ウーシャ・ヴァンス氏が、「子どものいない猫好きの女性たちは、惨めな人生を送っている」という夫の発言について「皮肉だった」と述べた。

ウーシャ・ヴァンス氏は8月5日に公開されたFOXのインタビューで、夫の発言は「自分の主張を伝えるための皮肉でした。彼は、実際には重要で意味があることを言おうとしていました」と述べた。

「彼が本当に言いたかったのは、この国で親になるのは本当に難しいということです。政策がそれをさらに難しくするよう作られている場合もあります」

ウーシャ・ヴァンス氏は「JDは当時も今も、家族を持とうとしている人を傷つけることは決して言いません。そのことで苦しんでいる人ならなおさらです」とも述べている。

批判されたJ.D.ヴァンス氏の発言

J.D.ヴァンス氏は2021年FOXのインタビューで、民主党議員への批判として「子どもを持たず、猫を飼っているような女性たちが、自分だけではなく他の人たちをも惨めにしようとしている」と述べ、その一人としてカマラ・ハリス副大統領の名前を挙げた。

J.D.ヴァンス氏はこの時、子どもを持たない人はアメリカの将来に「直接利害関係がない人だ」とも主張している。

その一方でJ.D.ヴァンス氏は2024年6月、体外受精などの生殖補助医療を受ける法的権利を確立する「体外受精の権利法案」に、他の共和党上院議員全員とともに反対票を投じた

J.D.ヴァンス氏の発言は、子どもを持たない選択をした人からも、持てなかった人からも反感を買った。

不妊治療の苦しみを公の場で語ってきた俳優のジェニファー・アニストン氏は、「アメリカの副大統領候補がこんなことを言うなんて信じられない」とソーシャルメディアに投稿したコメントで驚きを語った。

アニストン氏は「私たちは、伴侶がいてもいなくても、子どもがいてもいなくても完全な存在です。自分の体に関して何が良いかは自分で決められます」と2016年のハフポストUS版への寄稿でつづっている。

J.D.ヴァンス氏も批判を招いた「子どもがいない猫好き女性」という発言について「皮肉」だったと弁明している。

同氏は7月に放送されたラジオのトーク番組「メーガン・ケリー・ショー」で「皮肉で言ったのであって、猫が嫌いなわけではない」と述べた。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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