女性は同局の取材に対し、8月に初めて従業員用のウォーターサーバーの悪臭に気づき、自宅から持参した水筒の水を飲むことにしたと話した。
裁判資料によると、9月には彼女は自分の水筒も汚染されているのではないかと疑うようになり、のちに検査に出したところ、水筒が尿で汚染されていることが明らかになったという。
地元テレビ局KPRCによると、女性は半分水の入った水筒を机に置いたままにし、翌日そこから一口飲んだところ、異変に気付いたという。水は変な味がし、従業員用のウォーターサーバーと同じ悪臭がしたという。
そのため女性は自分の水筒を捨て、新たな水筒を購入し、オフィスに隠しカメラを設置した。
撮影された映像には、ディアスが水筒のキャップを外し、ズボンのチャックを下ろして性器を水筒の中に入れている様子が2度に渡り映っていた。
女性はKTRKの取材に対し、「男は私の水筒にペニスを入れ、中の水で洗っていたのです」と、隠しカメラに写っていた動画の様子を説明した。
女性はこの行為を警察に報告し、警察はディアスに取り調べを行った。
捜査当局によると、ディアスは尋問中に放尿を認め、自分は“病気”であると主張したという。また、ディアスは従業員の水筒に放尿した回数は分からないと述べているという。
さらに、ディアスはヘルペスの検査で陽性判定が出ており、女性もヘルペスに感染していることがわかった。KHOUによると、女性はディアスから感染したと主張しているという。
医師らは、ディアスから感染した可能性はあると推測している。一方でシーダーズ・サイナイ病院によると、それは非常に稀なケースだという。
さらに、ヒューストン警察はハフポストUS版に対し、他の13人が同様の被害を訴えていることから、ディアスは更なる罪に問われる可能性があると説明している。
裁判などを主に報じるメディアLaw & Crimeによると、この女性と、被害を訴えている3人は10月25日、医療オフィスビルを運営する会社に対し、ディアスの雇用や今回の水の汚染問題に関する注意義務を果たさなかったとして提訴したという。
ビル所有者であるアルテラ・ファンド・アドバイザーズのテリー・クインCEOは、「我々管理会社は、テナントからこの問題を報告されてすぐ、警察と協力しました。警察から、加害者とされる人物を逮捕できるよう、警戒したり近づかないよう忠告されていました。男はビルに戻った際に逮捕されました」とKTRKを通じて声明を発表した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。