アメリカ・ニューヨークで9月23日、国連気候行動サミットが開催された。サミットでは、各国や企業などの代表が集まり、各自の取り組みや解決策について議論した。
グテレス国連事務総長は閉会スピーチで、「77カ国が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするとの目標を捧げ、70カ国が2020年までに国としての対策を強化させると表明した」と話した。
しかし、その国のリストに日本は含まれていないようだ。
国連は表明国のリストを公表していないとみられるが、チリが主導するClimate Ambition Allianceの公式サイトには、それぞれ「表明国リスト」が掲載されている。日本は、そのどちらのリストにも掲載されていない。
米メディアABCも、「汚染大国は気候対策の目標を捧げなかった」という記事で、「これらの77カ国に、炭素汚染大国である中国、アメリカ、インド、ロシア、日本は含まれなかった」と報じている。
都市としては、東京と横浜が2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを掲げる都市に含まれている。
グテレス氏は事前に、サミットに参加する際は「美しいスピーチではなく、温暖化ガスを削減する具体的な案を提示するように」と述べていた。そんな中、日本を代表して参加した小泉進次郎環境大臣は、参加はしたもののスピーチの機会は得られなかった。
サミットでは、16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが「あなたたちが話しているのは、お金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか」とスピーチをし、気候危機に本気で取り組まない大人たちに怒りを露わにした。
グテレス氏は「気運や協力、熱意は高まった」としつつ、「まだまだ道のりは長い」と話し、「もっと具体的な対策、更に多くの国や企業からの熱意が必要だ、と語った。