ウクライナ国防省は3月29日、ロシア軍に「くたばれ」と告げて、抵抗のシンボルになったロマン・グリボフ(Roman Hrybov)氏が故郷に戻り、表彰されたと発表した。
ロシア軍は、ウクライナに侵攻を開始した2月24日に、同国南西部に位置するズミイヌイ島(スネーク島)を攻撃。この島で任務に当たっていた兵士たちに降伏を求めた。
しかし、ウクライナ当局によると、兵士たちはこの要求を拒否。
ウクライナ海軍が公開した音声記録には、兵士の1人だったグリボフ氏が、ロシア軍に向かって「ロシアの軍艦よ、くたばれ」と告げる声が残されていた。
ウクライナ国防省のツイート:「ロシアの軍艦よ、くたばれ」という有名なセリフを残したロマン・グリボフ氏がロシア軍から解放され、故郷チェルカースィに戻りました。ヒーローに栄光あれ!
ウクライナ当局は一時、この時の攻撃で島を守っていた兵士全員が死亡したと発表したものの、その後捕虜になっていたことが明らかになった。
そして3月24日、兵士たちはウクライナとロシアの捕虜交換で解放された。
表彰式の動画には、グリボフ氏がチェルカースィ州の知事と握手を交わし、表彰される様子が映る。
ロシア軍への抵抗を讃えられたグリボフ氏は「ウクライナの人々の支援に心から感謝します。私たちは、みなさんの支援に勇気づけられています。強さと正義は私たちの側にあります」と述べている。
「ロシアの軍艦よ、くたばれ」というグリボフ氏のセリフは、ウクライナの抵抗を象徴するフレーズとして広まり、ステッカーやTシャツなどに使われてきた。
ウクライナの郵便サービス「Ukrposhta」は3月、ロシア軍艦に中指を立てるスネーク島の兵士たちをデザインした切手を作ると発表した。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。