ウクライナ国旗に合わせて青と黄色にラッピングされていた香川県の私鉄「高松琴平電気鉄道」(ことでん)の車両が5月5日の踏切で乗用車と衝突して破損し、運行を見合わせている。同社の担当者によると、車両工場での修理が10日ごろに完了することを見込んでおり、早ければ5月中旬にも再び運行を再開することになるという。
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「ウクライナカラー」の車両は、「人々のために命がけで働いているウクライナの鉄道事業者の皆さんを少しでも応援できたら」という思いで発案された。
4月19日から1編成(2両)が琴平線で運行を始めた。国内だけでなく、キーウポストなど地元メディアのTwitterでも取り上げられるなど海外でも大きな反響を得ていた。
■立入禁止の踏切に乗用車が
しかしこの特別車両が5月5日午後8時24分、丸亀市内の津畑踏切で乗用車と衝突。ボディ前面や連結器、昇降ステップに損傷を負った。乗用車は大破したが、ドライバーらは事前に避難して無事。電車の乗客4人を含めて負傷者はいなかった。
この踏切は乗用車通行禁止となっていたが、今回の車は標識を見落として侵入して立ち往生していた模様だ。カーブを曲がった先にあるため、電車は非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。琴平線は滝宮駅と琴平駅の間で3時間ほど運転を見合わせ、約300人に影響が出た。
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「ことでん」の運転司令所の担当者によると、事故車両の修理は5月10日ごろに完了し、早ければ5月中旬には運行を再開する見込みだという。