ウクライナ軍の9月上旬からの反転攻勢で、要衝のイジュームなど東部ハルキウ州のほぼ全域を奪還したとみられることが、アメリカのシンクタンクの分析で分かった。ウクライナのゼレンスキー大統領は、南部ヘルソン州などを合わせれば、今月に入って奪還した地域は6000平方キロを超えたとしている。
■欧米提供の兵器を用いた巧みな作戦を展開
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は9月11日のブログで「ウクライナ軍はロシアに大規模な作戦上の敗北を負わせ、迅速な反撃でハルキウ州のほぼ全てを奪還した」と述べた。
高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」など欧米が提供した兵器を使った巧みな作戦の結果だと分析している。
米紙ワシントン・ポストは戦争研究所の報告を元に、9月11日までの5日間でウクライナが奪還したとみられる領域を黄色に塗った地図を作成。Twitterに投稿している。
■ 「ウクライナの東部と南部で6000平方キロ以上を解放」と大統領演説
大統領府公式サイトによると、ゼレンスキー大統領は12日のビデオ演説で以下のように述べている。
「9月初めから今日まで、我が国の戦士達はすでにウクライナの東部と南部で6000平方キロ以上を解放しました」
ウクライナが奪還したとされる6000平方キロは、東京都の面積(2190平方キロ)の3個分に当たる。
ゼレンスキー大統領は6月、ルクセンブルク議会でのオンライン演説でロシア軍に占拠されている領域は12万5000平方キロと明かしていた。日本の国土の3分の1に相当する面積だ。
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