人気男性タレントの内村光良さんが3月27日、人材大手・パーソルの新CM発表会にゲストとして登壇した。「理想の上司」のイメージとして、同社のキャンペーン「ニッポンの人事部長 PERSOL」のメッセンジャーに選ばれた内村さん。「スタートダッシュもいいけれど、じっくり、ゆっくりと将来を見据えてください。あんまり根詰めずに、時には息抜きをしながら」と、4月1日に「社会人デビュー」を迎える若者たちにエールを送った。
質疑応答の一部は以下の通り。
質問:一緒に働きたい、飲みに行きたいと思うような後輩はどんな特徴の人たちですか。
内村さん:月に2回必ず飲むのは「さまぁ〜ず」ですね。「内村さまぁ〜ず」というネット番組は飲むために立ち上げたようなものなので(笑)一緒に飲んで気持ちの良い人とは、何回も飲みに行きたくなりますね。
だいぶ前ですが「内村プロデュース」という番組をやっていた時は、有吉がまだ若手の時で、有吉がずっと飲みながらニコニコしてるんですよ。それ見ると平和で、こちらまで酒が進んでね。顔芸で返したりそんなやりとりしたのを覚えています。飲んでいて、ニコニコしてほんわかしてくれる、そんな人とはまた一緒に飲みたいなと思いますね。
質問:テレビ番組で出演者とコミュニケーションをとる上で心がけていることは。
内村さん:自分はすごく人見知りな司会者で。本番前にゲストに話しかけたいけど、「話しかけようかな」と思っているうちにいつも本番が始まっちゃうんですよね。これいつも後悔していて、ほんとダメだなって思って。「じゃあ本番はその分取り返そう」と思ってなるべくいっぱい話すっていう。本番前にできなかったことを本番やるダメな司会なんですけど…。
でも、「あの時できなかったことを次は絶対やろう」という気持ちは必要だと思います。
質問:若手時代にした仕事での失敗をどう乗り越えたか
内村さん:中堅の時、ドーバー海峡を泳いでリレーで横断するっていうのを奇跡的に達成したんですけど、そのあとマッターホルンに登るっていうのを挑戦しまして。でも低体温症であえなく断念。調子こいて「海の次は山だ」っていったのがよくなかったんでしょうね。海は向いていたけど山には向いてなかった。
だから(そこから学んだことは)、自分の「向き・不向き」というのは、失敗したからこそ感じ取れることですね。
「自分はこれは向いている、向いていない」っていうのも、新人のうちはいろんなことに手を出していいけど、だんだん分かってくると思います。
質問:内村さんはプライベートでも様々なことに挑戦していらっしゃいますよね。お仕事とどのように両立しているのですか。
内村さん:プライベートは本当にだらしないですね。浮き輪の線を「プシュ」って抜いた感じです。
昨日は休みだったのですが、娘と映画「翔んで埼玉」を観に行きました。昼から生ビールを注文しまして、「酒飲んで映画」は至福のときでしたね。だらしない時があってもいいんじゃないですか。それでリフレッシュできて今日も頑張ることができているので。
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その他、「新入社員として実際に使える自己紹介キャッチーな自己紹介を伝授してもらいたい」という質問には「ないよそんなんもん」と答えつつ、「ウケ狙おうとか思わない方がいいと思う。真っ正直にいって、それでちょっと間違えてしまって、逆に笑いとっちゃう、みたいな方がいい」と話した。
最後に新社会人に対して、以下のようなエールを送った。
胸張って堂々と新しいスタートを切ってください。でも急ぐ必要はないと思います。自分も新人の時は飲み会とかお付き合いとかが苦手で、付き合いは(相方の)南原に任せきりでした。自分はスロースターターだったなと思っています。スタートダッシュもいいけれど、じっくり、ゆっくりと将来を見据えてください。あんまり根詰めずに、時には息抜きをしながら。社会人として夢に溢れて、毎日を笑顔で送ってください。