Twitterのジャック・ドーシーCEOが、インドの首都ニューデリーでの講演中に、投稿後のツイートを編集できる機能に言及したことが報じられています。
Twitterが2006年にサービス開始して以来、多くのユーザーに望まれながら、これまで実現していない「編集ボタン」。ドーシー氏は慎重に検討する必要があるとしつつ、もし実現しても誤字を修正する程度に留まるとの姿勢を示しています。
ドーシー氏は、ユーザーから入力ミスを修正したいとの要望を受けていることを、次のように述べています。
「編集ボタン」がどのように使われるかに関しては、注意が必要です。多くの人が「編集ボタン」を望んでいます。なぜなら、彼らは間違いをすぐに修正したいからです。たとえば、スペルミスや間違ったURLをツイートした場合ですね。これに関しては、"どんなツイートをいつでも編集できるようにすること"よりも、はるかに実現する可能性が高いです」
続けてドーシー氏は「無制限の編集」、つまり「どんなツイートをいつでも編集できるようにすること」は禁止する方向だと付け加えています。その理由は、誰でもその機能を悪用して、後で論争の火種や問題発言を改変することができるからとのこと。
そう前置きした上で、ドーシー氏はTwitterが問題を解決するソリューションを実装し、「人々がサービスの中で摩擦とみなすもの」を取り除くことを望んでいると語っています。
さらにドーシー氏は「私たちは時間をかけて検討していますし、正しい方法でやる必要があります。勢いでやってみるわけにはいかないんです」として、慎重な姿勢を繰り返して締めくくっています。
ドーシー氏は2016年末、Twitterユーザーとのやり取りの中で、編集機能に言及していた経緯があります。当時は「投稿から5分後まで編集可能にしますか、いつでも編集できるようにしたほうがいいですか?」と呟いていましたが、それから約2年間たった今なお長考中のようです。
今のところ書き間違ったツイートを修正するには「元発言のテキストをコピーしてからツイートを削除、新規に貼り付けて誤字を訂正してから再投稿」しか方法がありません。
たしかに後から遡って誤字を修正できるようになれば便利になりそうですが、果たして「誤字」とはどこまでを意味しているのか。わずか数文字で単語の意味が別ものになるのも珍しくないことを考えれば、Twitterが慎重に慎重を重ねているのも無理はないのかもしれません。
(2018年11月15日Engadget日本版「Twitterのジャック・ドーシーCEO、「投稿後の編集機能」を検討中と発言。ただし誤字を修正する程度」より転載)
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