アメリカの学術情報会社クラリベイト・アナリティクスは9月20日、10月に発表されるノーベル賞の有力候補22人を発表した。日本人では化学賞候補に、桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が選ばれた。
宮坂特任教授は、「ペロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶に半導体としての特性があり、太陽電池に応用できることを発見した。
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物質を金属板などの電極に塗るだけで太陽電池ができることから、従来の太陽電池より低コストでの製造が可能で、新型の太陽電池として実用が期待されている。
クラリベイト・アナリティクスは、学術論文の引用データを分析し、ノーベル賞受賞に有力な研究者を2002年から選出している。このうち、43名が実際にノーベル賞を受賞した。
桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授はNHKニュースの取材に対し、「ペロブスカイト太陽電池の研究がものすごい勢いで広がっていることから、ノーベル賞への道もあるのかなと考えていましたが、実用化には数年かかると思うので、非常に早い反応に驚いています」とコメントしている。