生命の起源、つまり生命がどこでどのようにして誕生したのかについては論争の的になっており、さまざまに推測されている。今回B Ménezたちは、芳香族アミノ酸(具体的にはトリプトファン)が実験室外の自然環境で非生物的に形成され得ることを示す証拠を提示している。これらのアミノ酸は、大西洋中央海嶺のアトランティス岩体(Atlantis Massif)の下の深部で形成され、保存されていたと考えられる。海洋リソスフェア内での流体–岩石相互作用による原始的なアミノ酸生成の可能性が実証されたことで、生命は深海の熱水噴出孔で誕生したとする説が支持された。
Nature564, 7734
原著論文:
doi: 10.1038/s41586-018-0684-z
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