トランプ大統領と民主党候補バイデン氏の支持率が広がっている。リアル・クリア・ポリティクスの最新調査では、バイデン氏が51.4%、トランプ氏が42.2%とバイデン氏が9.2ポイントリード。
特に、郊外に住む女性のトランプ氏の支持率が下がっている。
女性有権者の支持を獲得したいトランプ氏は10月13日、ペンシルベニア州で開いた選挙イベントで「郊外の女性の皆さん、お願いだから私のことを好きになってくれますか?どうかどうかお願いします」と訴えた。
そして「私はあなたのご近所を救ったんですよ?」と主張した。
「女性が自分を好きになるべき理由」をトランプ大統領は次のように説明している。
「私はあなたのご近所を破壊する規制をなくしました。犯罪を郊外に持ち込む規制を終わらせたんです」
「そのおかげで、あなたはアメリカンドリームを生きられるようになりました」
この主張は、オバマ政権時代に作られた差別を禁止する住宅法律を、トランプ政権が撤廃したことに基づいている。
これによって郊外に低所得者住宅が建てにくくなり、「郊外から白人以外の人たちを追い出す決定」「差別的な人種分離主義者」といった強い批判が起きた。
トランプ大統領はこの決定が郊外の女性を喜ばせたと考えているようだが、女性たちはそう思っていないようだ。
ソーシャルメディアには「ムリ」「一体何から救ったの?」「あなたには投票しない」といった女性たちの声が投稿されている。
「私はノーですね」
「『郊外の女性の皆さん、どうか私のことを好きになってくれますか?私はあなたのご近所を救ったんですよ』。一体何から救ったの……?」
「郊外に住む女性ですが、ノーです。私はあなたが嫌いです。腐敗して不誠実なところを嫌悪しています」
「郊外の女性があなたのことを嫌いなのは、子ども達に十分な食べ物がなく、良い学校がなく、健康保険が失われているからではないでしょうか?」
「ありとあらゆる言葉を使って気を引こうとする人だ」
「絶対ムリ。郊外に住む女性で主婦ですが、あなたのことが嫌いです!一度も好きになったことはないし、今後もありません」
「なんて上から目線の、性差別主義者なんだろう」
「哀れな姿」
「郊外にどんな人が住んでいるのかを、トランプ大統領はまだわかっていない。ジューン・クリーバー(1950~60年代に放送されたテレビ番組のキャラクター。郊外で子育てする典型的な白人女性として描かれた) のような裕福な白人女性が住んでいると思っているだろう。国勢調査ちゃんと読んだら」
「今夜、2016年にトランプ大統領に投票した女性たちを集めてグループ討論をしたのだがが、彼にもう一度投票するという人は一人もいませんでした」
13日のイベントで、トランプ大統領は2016年の選挙で52%の女性が自分に投票したと主張したが、実際に投票したのは白人女性に限ったことだ。
全体では女性の54%が民主党候補のヒラリー・クリントン氏に投票し、トランプ大統領に投票したのは41%だった。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。