民主党のジョー・バイデン氏が大統領選の勝利を確実にした11月7日(現地時間)、対立候補で現職大統領のトランプ氏はバージニア州スターリングでゴルフ中だった。
バイデン氏の当確を知ったトランプ氏は、声明を発表。「バイデン陣営が誤った勝利を宣言している」と主張し、強い憤りを表した。
声明には「この選挙が全く終わっていないのは、はっきりした事実だ。ジョー・バイデンはどの州でも勝者の認定はされていない。ましてや再集計が必要な激戦州や、我々の陣営が訴訟を起こして最終的な勝者を決めるであろう州では、勝利していない」と綴られている。
訴訟や不正投票…これまでの主張を繰り返す
トランプ氏は、激戦州のフロリダ州やオハイオ州を制した後の11月4日に、勝利に必要な選挙人を集めていないにも関わらず、一方的に「勝利宣言」をした。
しかしその後にバイデン氏がウィスコンシン州とミシガン州で勝利し、ペンシルベニア州とジョージア州でも票を伸ばすと、トランプ陣営は票集計の差し止めを求める裁判などを複数の州で起こした。
これまで、それらの訴訟の主張が認められたケースはないが、トランプ氏は声明で「我々の陣営は月曜日に訴訟の手続きをとり、選挙の法律がきちんと守られ、正しい勝者が選ばれたかどうかを確認する」と述べて、新たな訴訟を起こす用意があることを伝えた。
さらに、これまで繰り返してきた「バイデン氏は激戦州で不正な票を集計している」と根も葉もない主張を改めて強調。
「バイデンは何を隠しているのだ?私はアメリカの人々が、民主主義が求める正しい集計をされるまで、安心して休めない」とコメントした。
トランプ氏は7日朝、Twitterにも「選挙の後に何千もの不法な票が集められた」と投稿したが、この投稿にはTwitter社から「コンテンツの一部またはすべてに異議が唱えられている」「誤解を招いている可能性があります」警告のラベルが貼られている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。