トランプ大統領、ついに公共の場でマスクを着用する「時と場所によるんだ」

パンデミック宣言から4カ月。マスクを拒み続けていたトランプ大統領がついに姿勢を変えました

新型コロナウイルスのパンデミックが宣言されてから4カ月。

マスク着用を拒み続けていたトランプ大統領が、公共の場でマスクをした姿を見せた。

ALEX EDELMAN via Getty Images
ALEX EDELMAN via Getty Images

トランプ大統領は7月11日、ワシントンD.C.近郊のウォルターリード米軍医療センターを訪問した際にマスクを着用した。

同医療センターを訪れる前、トランプ大統領は記者団に対して「病院のように、たくさんの兵士と話し、手術を終えたばかりの人もいる場所ではマスクをつけるのは素晴らしいことだ。私はマスクに反対したことは一度もない。しかし時と場所によるんだ」と話していた

着用を拒み続けた大統領

新型コロナウイルス感染防止の有効な手段として、マスクが推奨されるようになってから、数カ月たつ。

CDC(アメリカ疾病対策センター)は4月初めに、人との距離が取れない場所ではマスクや布製のもので顔を覆うことを推奨するガイドラインを発表した。

しかしトランプ大統領は、国内の感染者数と死者数が増加してもマスクの着用を拒み続けた。

5月にフォード工場を訪れた際にマスク着用を求められてつけたものの、すぐに外した。その時に「マスクをつけてメディアを喜ばせたくないんだ」と述べている

こうした大統領の姿勢は、大統領支持者にも影響を与えてきた。6月に開かれたトランプ大統領の選挙集会では、支持者の多くがマスクを着用していなかった。

6月にオクラホマ・タルサで開かれたトランプ大統領の選挙集会
6月にオクラホマ・タルサで開かれたトランプ大統領の選挙集会
The Washington Post via Getty Images

マスク着用を頑なに拒む大統領の姿勢が変わり始めたのはつい最近だ。

トランプ大統領は7月1日のFOXニュースのインタビューで、「マスク着用に賛成する」と述べ、マスクをつけた自分の姿が、人気西部劇「ローン・レンジャー」の主人公のようで気に入っていると述べた。

新型コロナウイルス感染症によるアメリカ国内の死者が13万4000人を超えてようやく、トランプ大統領は自らのマスクに対する姿勢を変えたことになる。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

注目記事