新型コロナで中止になった True Colors Festival
世界14カ国46人の障害のあるアーティストによるミュージックビデオ『Stand By Me(スタンド・バイ・ミー)』がYouTubeで公開された。
ミュージックビデオを企画したのは日本財団。2019年秋から2020年夏にかけて音楽、ダンス、ミュージカルなど様々なパフォーマスが披露される予定だった「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術」のプログラムが、新型コロナウイルスの感染拡大によって一時中止に。
そのため、コンサートに出演予定だったアーティストが中心となってミュージックビデオに参加した。
主催者は、ビデオ制作への思いをこう説明する。
「(新型コロナによって)緊張を強いられる状況が続く中で、見ず知らずの他者に対する警戒や厳しい姿勢が強まっています。そのようなときだからこそ『不安を抱えている人に寄り添うことの大切さ』を発信するべきであると考えた」
アメリカで手話通訳者として知られるアンバー ギャロウェイさんが手話通訳をつとめ、「和製スティービー ワンダー」と称される木下航志さんが加わっている。
今後の音楽やエンターテイメントの形は?
8月に開催予定だった野外ロック・フェイスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL`20」が来年8月に延期されるなど、多くのライブやイベントは新型コロナの影響で中止や延期に追い込まれている。
そんな中、B`zの稲葉浩志さんと松本孝弘さんが、1998年発表の楽曲『HOME』 をセッションする動画をYouTubeで公開するなど、オンラインでのライブ配信が広まりつつある。
この『Stand By Me』の動画は、6月8日正午時点で、2万近くの視聴回数になった。
日本語のほか、英語の書き込みもあり、アメリカやマレーシアの視聴者とみられるユーザーのコメントもあった。「感動して涙が出た」「美しい」などの感想が目立った。