秋元才加さんが、LGBTQの発信を続ける理由。「思っていることを発言するのは大切だから」

Twitterで「LGBT支援宣言」もしてきた秋元さん。なぜ発信を続けるの?東京レインボープライドのトークイベントで語りました

LGBTQの発信を続けてきた俳優の秋元才加さんが、発信の理由を4月25日に配信された東京レインボープライドのトークライブで語った。

秋元さんは以前から、アライとしてLGBTQの人たちへの共感を表明してきた。

2015年には「LGBT支援宣言」とツイートして、誰もがありのままに生きられる方がいいとメッセージを綴っている。

LGBT支援宣言💜
ありのまま、自分が好きな人といた方が幸せに決まってる。
人生色々、愛も色々。

自分に正直に生きたいね。#LGBT支援宣言 pic.twitter.com/h7HJESOsAg

— 秋元才加 SAYAKA AKIMOTO (@akimotooo726) January 26, 2015

司会の杉山文野さんに、発信の理由を聞かれた秋元さんは「身近に当事者がいたことがLGBTQの人たちを大切に思っている理由の一つ」だと語った。

「フィリピンの友人でLGBTQの人がいるのと、あと地元の親友の4人のうちの2人がFtM(元々の戸籍の性が女性で、性自認が男性)なので(LGBTQの人は)当たり前のように身近にいたという感じです」

司会のブルボンヌさんは、約10年前のバラエティ番組での秋元さんの姿が強く印象に残っているという。

番組は「AKBのメンバーが催眠術で女性同士で好きになる」という設定だった。LGBTQへの理解が、今より低かった時代。「え〜やばい」といった反応が起きる中で、秋元さんだけは堂々としていたとブルボンヌさんは振り返る。

「才加ちゃんは(女性同士が好きになるのを)“変なこと”みたいな扱いをいなくて、楽しんでやっているのが伝わってきて、この子は本当に素晴らしいって思ったんだよね」

ブルボンヌさんの言葉に対して、LGBTQの人は身近にいた分、特別視していなかったもしれないと秋元さんは説明した。

「あんまりジェンダーで人のこと見てないかもしれないです。ジェンダーに関わらず、その人を好きかどうかが大切だと思ってます」

■わからないことは聞くようにしている

親友でいつも身近にいたとしても、当事者でなければわからないこともある。

意図せずに相手に失礼なことを言っているかもという不安はあるものの、知りたいことはに質問するようにしていると秋元さんは話す。

「地元の友達とは、最初はちょっと気を使いながら話していた時もあったんです。だけどやっぱり当事者に聞かないとわからないこともあって、(聞いたら)友達はそんなことまで喋ってくれるんだっていうことまで喋ってくれました」

「最初は少し失礼なことをしたとしても、『歩み寄って理解しよう』『この人をもっと好きになりたい、知りたい』っていう気持ちの方が大事なのかなと思っています。だから、わからないことは今でも聞くようにはしています」

秋元さんの言葉に対して、ライブのコメント欄には「その人を知ろうという姿勢が素敵です!」「身近に感じるし接してくれるのは嬉しい」といった声が、多数投稿された。

■来年はパレードに出たい

日本最大級のLGBTQイベントである「東京レインボープライド」。

2019年は20万人が参加し、パレードには1万人以上が加わった。

2019年のパレード
2019年のパレード
NurPhoto via Getty Images
NurPhoto via Getty Images

2020年は新型コロナウイルスの影響で、代々木公園でのイベントやパレードは中止になったが、秋元さんは来年のパレードには参加したいと話す。また、今後も発信は続けていくとも語った。

「やっぱり、自分が思っていることを発言することはすごく大切だと思うので、こう言ったことの発信は続けていきたいと思います」

また、「みんな思い思いに好きなように生きられたらもっといい社会になるのかなって願っている気持ちはあります」と、多様性を大切にする社会になってほしいとの願いも口にした。

トークライブは26日も配信され、13時からは初のオンラインパレードも開催される。

■トークライブとパレードの詳細についてはこちら→「東京レインボープライド、初のオンライン開催へ。「2020年はSNSを虹色に染めたい」 

2020年、世界的に流行した新型コロナウイルスは、LGBTQコミュニティにも大きな影響を与えています。「東京レインボープライド」を始めとした各地のパレードはキャンセルや延期になり、仲間たちと会いに行っていた店も今や集まることができなくなりました。しかし、当事者やアライの発信は止まりません。場所はオンラインに移り、ライブ配信や新しい出会いが起きています。

「私たちはここにいる」――その声が消えることはありません。たとえ「いつもの場所」が無くなっても、SNSやビデオチャットでつながりあい、画面の向こうにいる相手に思いを馳せるはずです。私たちは、オンライン空間が虹色に染まるのを目にするでしょう。

「私たちはここにいる 2020」特集ページはこちら。

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