「日独伊三国同盟の祝賀会」から80年。登壇した子供たちに笑顔は少なかった【カラー化写真】

子供たちは、世界大戦が加速する予兆を感じ取っていたのだろうか。
日独伊三国同盟の祝賀会の写真をカラー化(渡邉英徳教授のTwitterより)
日独伊三国同盟の祝賀会の写真をカラー化(渡邉英徳教授のTwitterより)
Twitter/hwtnv

1940年12月17日、日独伊三国同盟の祝賀会が東京で開かれた。日本・ドイツ・イタリアの3カ国の子供たちが国旗を掲げて同盟締結を祝った。

この時の様子を撮影した写真をAIでカラー化したものを、東京大学大学院の渡邉英徳(わたなべ・ひでのり)教授が80年後の12月17日、Twitterに投稿した。橋田邦彦・文部大臣と大久保留次郎・東京市長らを子供たちが囲んでいるが、緊張しているのか笑顔は少ない。カラーになると子供たちの様子が一層、如実にみえてくる。

三国同盟は、この年の9月27日にベルリンで調印された。3カ国が外国から攻撃を受けた場合の相互援助を約束するものだった。日本の対英米関係は悪化し、翌年の太平洋戦争に繋がることになった。

1940年6月には、ドイツがフランスを占領するなど、すでにヨーロッパでの戦争は激しさを増していた。子供たちは、三国同盟が第二次世界大戦を加速させる予兆を感じ取っていたのだろうか……。 

■カラーとモノクロの比較(渡邉教授のツイートより)

80年前の今日。1940年12月17日,日独伊・三国同盟締結についての「署名を祝う会」に集まった子どもたち。大久保留次郎東京市長・橋田邦彦文部大臣も登壇した。ニューラルネットワークによる自動色付け+手動補正。 pic.twitter.com/XMw298NRa9

— 渡邉英徳 (@hwtnv) December 16, 2020

こちらが元の白黒写真。 pic.twitter.com/6s1uF2OrLi

— 渡邉英徳 (@hwtnv) December 16, 2020

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