日本を代表する自動車メーカー同士の熱い友情がSNSを賑わせている。
自動車レースの最高峰「F1」に参戦するホンダは、12月12日のシリーズ最終戦「アブダビGP」がラストランとなった。温室効果ガスの削減に繋がる「カーボンニュートラル」に集中するためだ。12日のアブダビGPでは、ホンダがエンジンを提供するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手が、最終ラップで逆転優勝する劇的な展開で有終の美を飾った。
フェルスタッペン選手は年間成績でもトップに立ち、F1参戦7年目にして初のワールドチャンピオンに輝いた。ホンダがエンジン提供するドライバーがワールドチャンピオンになるのは、1991年のアイルトン・セナ以来30年ぶりだった。
■「感動をありがとうございました」過去にF1参戦していたトヨタがエール
30年ぶりの年間優勝を果たしたホンダのラストランを祝福する声が相次いだが、その中に意外な「ライバル」の姿もあった。
2002年から2009年までF1に参戦していた自動車メーカーの巨人「トヨタ」だ。同社のスポーツブランド「TOYOTA GAZOO Racing」の公式Twitterが12日、「ありがとうホンダ」のハッシュタグを付けて、以下のような熱い言葉でホンダにエールを送った。
「30年ぶりのワールドチャンピオン!最後まで諦めない素晴らしいラストラン!感動をありがとうございました!!!」
SNS上では「こんなツイートできるライバルメーカーとか素敵すぎる」「このツイートでまた泣ける」「最高です!!」と感激する声が相次いでいる。
ホンダはF1ラストランの直前に公式Twitterに「じゃ、最後、行ってきます」という文言とともに画像を掲載した。それは12月12日に日経新聞に掲載された全面広告。ライバルだった歴代F1チームたちに感謝を伝える言葉が並んでおり、そこには「ありがとうトヨタ」とも書かれていた。
この画像へのアンサーが、トヨタの「ありがとうホンダ」だったのかもしれない。