火山灰に覆われた車、なぎ倒された木々、ガレキが散乱する沿岸部。火山噴火で大きな被害を受けたトンガ王国の首都ヌクアロファの写真が公開された。
これは、キプロス共和国内にあるトンガ王国名誉領事館の公式Twitterが、日本時間1月19日に現地の写真を投稿したものだ。ヌクアロファの街は、約65キロ離れた海底火山「フンガトンガ・フンガハアパイ」の大噴火と、それによって引き起こされた津波被害を受けていた。
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一時は噴火の影響でネット通信などが遮断されてたトンガだったが、同国政府は18日に初めて公式声明を出した。首都ヌクアロファがあるトンガタプ島の西岸などに、高さ15メートルの津波が押し寄せたほか、3人の死亡が確認されたと発表していた。
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■日本政府も緊急支援へ
大きな被害を受けたトンガを支援するために、日本政府も動き出した。磯崎仁彦・官房副長官は20日の会見で「直接または国際機関経由で100万ドル(約1億1000万円)以上の緊急無償資金援助を実施する」ことになったと話した。また、緊急援助物資として、飲料水と火山灰撤去のための用具などを自衛隊を使って送ることを検討しているという。