映画好きであろうとなかろうと、トム・ハンクスが映画界に残してきた功績は認めざるを得ないだろう。
40年以上にわたってさまざまなジャンルの映画に出演し、ハリウッドで最も信頼できる俳優の1人だ(『ユー・ガット・メール』と『プライベート・ライアン』の主役を同年に演じているのだ!)。
そんなハンクスが、キャリアを通じて「傑作」だと思える出演作は4本だけだという。
ハンクスは9月27日に公開されたPeopleのインタビューで、映画制作の複雑さや素晴らしさについて強調。
「私はたくさんの映画に携わってきました(そのうちの4つはかなり良い作品だと思います)。そして今でも、映画が1つの作品になるのを見るのは私にとって驚きです。一瞬浮かんでは消えるアイデアからスクリーンに現れるわずかなイメージまで、制作の過程全体が奇跡です」と述べた。
このインタビューで、ハンクスは自身初の長編小説「The Making of Another Major Motion Picture Masterpiece(もう一つの映画最高傑作)」について語っている。
この小説は、数百万ドルをかけて制作されたスーパーヒーローアクション映画と、それに影響を与えたコミックをテーマにしており、2023年に発売予定だ。
ハンクスはインタビューで「映画制作は、非常に長い時間がかかる大変な作業で、多くの喜びと同じくらい、自己嫌悪に直面します。世界最高の仕事で、私が知る中で最も複雑な労働です」とも語っている。
4つの作品は何?過去に明かしたお気に入りは
ハンクスは、自身が最高傑作と考える4作品のタイトルを明かしていないが、過去のインタビューで、お気に入りの映画について語っている。
2021年に出演した『ビル・シモンズ・ポッドキャスト』で、ハンクスはお気に入り作品トップ3を聞かれ、1位に1992年の『プリティ・リーグ』、2位に2000年の『キャスト・アウェイ』を挙げた。
さらに、3位に選んだのは2012年の映画『クラウドアトラス』だ。この作品は興行収入が振るわず「失敗」とも言われたが、ハンクスは同作を「希望と夢、そして愛に他ならない」と述べ、最も優れた映画の1つで、自身のキャリアにとって重要だと強調した。
また、2022年のニューヨークタイムズ・マガジンのインタビューでは2度目のアカデミー賞主演男優賞受賞作となった、1994年の映画『フォレスト・ガンプ』を擁護する発言をした。
ハンクスがインタビューで、同作が史上最高の映画リスト入りしないことに不満を表明していることから、4つの傑作の1つに入る可能性がある。
一方、傑作リスト入りしないと考えられるのは、2006年の『ダ・ヴィンチ・コード』と続編『天使と悪魔』と『インフェルノ』だろう。
ハンクスは同じニューヨークタイムズ・マガジンのインタビューで、このシリーズを「くだらない」と一蹴している。
「私たちは単に娯楽作品を作ることを約束したにすぎません。良い商取引をすることには、何の問題もありません」 「しかし3作目を作った時には、それほど良い商売ではないことが証明されました」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。