東京マラソン 雨と寒さへの対策がレースの鍵に

レース序盤から雨続く 体温低下に注意

いよいよ今日は東京マラソン!

既に弱い雨の降り始めている東京都心は、レース中も雨が続く予想です。雨に濡れると気化熱により大幅に体温が奪われますので、後半にかけて転倒などのリスクが大きくなります。

コース上の天気は

走るうえでのポイント

 

【1】スタート前の保温
【2】レース序盤から雨続く 体温低下に注意
【3】レース中の風は穏やか

今日の東京の天気予報は雨時々曇り。最低気温は6℃、最高気温は8℃の予想となっています。

一番のポイントは冷たい雨。

既に都心では弱い雨が降り出していますが、レース中は雨が降り続く予想です。

朝の冷え込みは弱いものの、気温は昼になってもほとんど上がりません。雨に濡れると気化熱により大幅に体温が奪われますので、体温の保持が重要となります。

» ピンポイント天気予報

 

【1】スタート前の保温

スタートの列に並んでから、実際に号砲が鳴るまでには30分ほど時間があります。それまでの間に、いかに体の冷えを抑えるか対策が必要です。

ウェアや肌が雨に濡れると、水分が蒸発するときに体の表面から体温を奪ってしまいますので、ビニール製のポンチョや、薄手のウィンドブレーカーなどで保温に努めて下さい。

走り出して、もし暑くなったら、それらをたたんでしまい込めるよう、ランニングポーチの用意もあると安心です。

また、スタートを待ってる際、並んでいる集団の外側は冷たい風が当たりやすくなります。できるだけ内側にいるほうが、周囲の人の熱気で多少なりとも寒さは和らぎます。それと体を小刻みに動かして、筋肉をほぐしておくのも良いでしょう。

 

【2】レース序盤から雨続く 体温低下に注意

スタート前と同様、体が濡れることによる体温の急速な低下には要注意です。

ハイペースで走れる序盤は、雨が冷たく気持ちよく感じる人もいるかもしれませんが、終盤になるにつれて冷えで筋肉がこわばり足が前に出なくなり、さらに体温が奪われる悪循環に陥りかねません。

足元の冷え対策も大事です。シューズが濡れて足先が冷えるのも辛いところですが、その対策として足にワセリンを塗る方法があります。ワセリンには水をはじく性質があり、それを走る前に足に直接塗ることで、濡れても冷えを軽減する効果が期待できます。

また頭からの放熱を防ぐ帽子の着用も有効です。

足の動きが悪くなると、転倒のリスクも大きくなります。濡れた路面で滑りやすいため、さらに注意が必要です。

体温を維持するためには、エネルギーも必要ですから、途中のエイドステーションで出されるパンやバナナなどエネルギー補給もお忘れなく。

また、ゴールした後のことも大事です。
着替えやタオルはもちろんのこと、濡れたシューズを取り換えられるように、替えのシューズを、レース後に受け取る荷物袋に入れておくと良いでしょう。

 

【3】レース中の風は穏やか

なお、今回は幸いなことに風はおおむね穏やかな予想です。コース全体で風に悩まされる区間は比較的少ないでしょう。

 

【4】応援に出かける方へ

沿道で応援される予定の方も、じっと立って見ているのは、走ってるランナーよりも、むしろ寒さがこたえますので、防寒は大事です。
傘はもちろんのこと、長時間外にいる場合はレインウェアもあると安心でしょう。

応援する方もされる側も雨と寒さへの対策をしっかりと行なって、東京マラソン楽しんでください。

(2019年3月3日ウェザーニュース「今日は東京マラソン 雨と寒さへの対策がレースの鍵に」より転載)

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