松岡昌宏、山口達也について「自分が崖の下に落ちていることを気付いていなかった」(冒頭コメント全文)

山口達也さんの不祥事について、TOKIOメンバー4人が記者会見
記者会見するTOKIOのメンバー。左から長瀬智也さん(39)、国分太一さん(43)、城島茂さん(47)、松岡昌宏さん(41)
記者会見するTOKIOのメンバー。左から長瀬智也さん(39)、国分太一さん(43)、城島茂さん(47)、松岡昌宏さん(41)
HuffPost Japan

アイドルグループ「TOKIO」の山口達也さん(46)が未成年に対する強制わいせつ容疑で書類送検されていたことを受けて、城島茂さん(47)、国分太一さん(43)、松岡昌宏さん(41)、長瀬智也さん(39)のメンバー4人が5月2日午後、都内のホテルで記者会見した。

冒頭、リーダーの城島さんは山口さんが、メンバーを脱退したいという意向を伝えていたと明かした。

城島さん、松岡さん、長瀬さん、国分さんの冒頭コメント全文は以下の通り。

▼城島茂さん

本日は私どものためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。TOKIOのリーダー城島茂です。今回、うちのTOKIOのメンバー山口達也が起こした事件に関しまして、被害に遭われた方、そしてそのご家族の方に対して心より深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。

そして、私たちTOKIOを普段から支えてくださってるファンの皆さま、スポンサーの皆さま、仕事関係者のみなさまに本当に多大な迷惑をおかけしました。心より深くお詫び申し上げます。申し訳ございません。

今回の山口の件におきましては、私たちメンバーの責任を深く受け止めております。実際にこれまでに事件発覚後時間がありました。一刻も早くTOKIOとして謝罪と自分たちの思いを発表しなければという気持ちはあった。事件発覚後5人集まったのが30日、月曜日の午後でした。

そこで全員で話し合いまして、そこで山口達也から出た言葉が「TOKIOを辞めます」という言葉でした。その言葉は5人の話し合いの中で自然に出たわけではなく、本人が決意を固めていたようで、自分のカバンの中から退職願、辞表を取り出しまして、それをリーダーである私に託してきました。正直本人も憔悴しきっている中で、メンバーそれぞれいろんな思いを抱えている中で、どうするべきか、TOKIOの今後の活動と山口の処遇も含めてどうするべきか。

自分たちで考えてやってきた部分もあったので、5人の話し合いの中でどうするべきかといいのもあったんですが、正直なかなか山口の憔悴しきった姿を見ている中で、23年一緒にやってきた仲で、すぐに「辞めてくれ」と言えない自分たちがいました。

ただ、TOKIOとしてやっていかなければならない責任があります。今後私たちの芸能活動、山口の処分を含め、どうするべきか、その時出せなかったというのが事実です。ただ今僕たちにできることは、まず被害に遭われた方、そしてそのご家族の方に、TOKIOとしてメンバーとして、山口の責任はみんなの責任だと思っていますので、全員で謝罪会見をさせていただくのがまずはそこが一番、優先じゃないかという結論に至りました。一人は五人のため、五人は一人のため。そんな思いで23年過ごしてきました。いい時も悪い時もありました。

メンバーによっては30年一緒にいた仲のものもいます。多分今これを山口は聞いていると思います。どういう結果になろうと、TOKIOのリーダーとして、このメンバー3人で全員でしっかりと全員で質疑応答に答えて、報告できることはして、謝罪できることはして、この先どうするかは答えは出ていませんが、目の前にできることをしっかりとやって頑張っていくしかないなというのが結論でございます。

この結論がみなさんにとって、「TOKIOは甘い」「メンバー全員甘い」いろんな声があると思っております。それを含めて、メンバー全員受け止めていきたいと思っています。本当にこの度は申し訳ございません。

記者会見するTOKIOのメンバー。左から長瀬智也さん(39)、国分太一さん(43)、城島茂さん(47)、松岡昌宏さん(41)
記者会見するTOKIOのメンバー。左から長瀬智也さん(39)、国分太一さん(43)、城島茂さん(47)、松岡昌宏さん(41)
HuffPost Japan

▼松岡昌宏さん

今回のうちの山口の事件で、被害をお受けになった方、そのご家族の方、そして今までTOKIOを支えてくださった関係者の方々、ずっとTOKIOを応援してくださった方々。本当に今、申し訳なく、情けない気持ちでいっぱいです。

山口の会見をご覧になって、皆さんがご指摘されていた「自分にまだ席があるならそこに帰りたい」という発言を、自分で目にした時に、山口の彼の甘ったれたあの意見はどこから生まれるんだろうと正直思いました。おそらくあの時彼は、自分が崖っぷちにいるのではなく、自分が崖の下に落ちていることを気付いていなかったと思います。そういった、色んなことから生まれてくる甘えが、その根源は何だろうってずっと考えました。

TOKIOに戻りたい。俺にはTOKIOがある。TOKIOに帰る場所がある。

もしそういう気持ちが少しでも彼の中にあり、その甘えの根源が、僕らTOKIOだったとしたら、これはあくまで自分の意見ですけど、そんなTOKIOは一日でも早くなくした方がいいと思います。

僕がテレビを見ていたらそう言う視聴者の1人になっていると思います。その一方、本当に申し訳ないことで情けないことなんですが、ありがたいことに、番組継続、いろんなお仕事を継続する、そういうお声をいただいた時に、今僕ら4人ができることは何だろうと考えた時に、それをしっかり果たすことがプロなのではないかという、その狭間で戦っています。

辞めるのは簡単だと思います。ただ、与えられたことはきちっとやらなきゃいけないのが、プロだと思っています。今自分の中では整理が全然ついていませんが、みなさんに今日聞かれたことは全てお答えしようと思っています。

▼長瀬智也さん

この度、TOKIOのメンバーである山口達也が皆さまに多大なるご迷惑ご心配をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。

被害に遭われた方、被害者のご家族の方々、僕らでも想像ができないような辛い気持ちにさせてしまい、大変申し訳なく思っています。そして関係者各位の皆さま、スポンサーの皆さま、各テレビ局の関係者、スタッフの方々、差し替え作業であったり、再編集作業など多大なるご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません。

そしてずっと待ってくれているファンの方、こういう形でカメラの前で立つことをどうかお許しください。自分が事を知ったのは、他のメンバーと同じタイミングでした。正直ショックという気持ちが強かったです。彼の会見もしっかりと拝見しました。やはりお酒のせいにしてしまったり、また、ここに「戻ってきたい」という発言も、彼の甘さが滲み出ていたような気がします。

大人として、一人の男として、このように導くことは決して許されることではありません。被害者の方に純粋な気持ちがあったと思うと、胸が苦しいです。被害者の方を責めたり、特定するような人が出ないことを心から願ってます。そして僕らもこの件にちゃんと向き合い、被害者の方とも向き合って、一人一人個人の仕事もあります。今はそのいただいているお仕事を一生懸命やらせていただきながら、今後の自分たちを考えていこうかなと思っている所存です。

本当に申し訳ありませんでした。

▼国分太一さん

本日は、お忙しい中お集まりいただきまして本当にありがとうございます。まずは被害に遭った方、そしてその家族の方に同じグループ、メンバーとして謝罪させていただきます。本当に申し訳ございませんでした。

そしてTOKIOを信じ、ずっと一緒に仕事をしてくださった皆さま、本当に申し訳ございません。そして何より、自分たちを信じ、一緒に走ってきてくれたファンの皆様、悲しい思いをさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。

正直、ここ数日、複雑です。ここ数日、山口の記者会見を何度も見ています。山口くんの「もしまだ自分の場所があれば」というあの言葉、もはやもうどう聞いていいかわからない状況です。

ただ、自分の心の片隅に、手を差し伸べてしまいそうになることもあります。それはいけないんだとわかっていますが、毎日、こういった感情が交互に現れます。

山口が自分たちの前で辞表を出した時、何が起きたのかわかりませんでした。それでも、普通はこの辞表を認めるべきだと思います。ただ、自分たちもまだ冷静ではありません。山口自身もかなり憔悴しきった状況です。

もしその辞表を受理したとしても、僕は山口を見捨てることはできません。彼がこれから被害者の人とどう向き合っていくのか、彼自身がどうやって自分と向き合っていくのか、それをしっかりと見続けなきゃいけないと思っています。本当に申し訳ございませんでした。

注目記事