MLB(米大リーグ)のレッドソックスで投手として活躍し、2023年10月に脳腫瘍で亡くなったティム・ウェイクフィールドさんの妻ステイシーさんが死去した。レッドソックスが2月29日に発表した。
球団の声明の中で、家族は「最愛の母、娘、姉妹、姪、そして叔母であるステイシーが、本日マサチューセッツ州の自宅で亡くなったことを深い悲しみとともにお伝えします」とコメントしている。
「ステイシーは家族や親しい友人、素晴らしい介護者や看護師に囲まれていました。私たちは、5カ月弱前にティムを亡くしており、喪失感は計り知れず、悲しみに暮れています」
家族は、ステイシーさんを「強く、愛情深く、思慮深く、親切で親しみの持てる人だった」と称え、 「最愛のティムと再会できるということに慰めを感じています」と伝えている。
家族は死因を明らかにしていないものの、ウェイクフィールドさんの元チームメイトのカート・シリングさんが2023年9月、ティムさんとステイシーさんがともにがんを患っているとポッドキャストで語った。
この時、ウェイクフィールド夫妻は「情報は許可なく公開されたものだ」として、プライバシーの尊重を求めた。
その後10月、レッドソックスはウェイクフィールドさんが脳腫瘍で57歳で死去したことを伝えた。
ウェイクフィールドさんはナックルボーラーとして知られ、レッドソックスで2度のワールドシリーズ制覇に貢献した。球団は死去を伝える声明で「同世代の中で最もユニークな投手の一人であり、ボストンレッドソックス史上最も成功を収めた時代の重要な一員」と称えた。
AP通信によるとステイシーさんは53歳で、ウェイクフィールド夫妻には、19歳のトレバーさんと17歳のブリアンナさんという子どもたちがいる。
ティムさんとステイシーさんは、レッドソックス財団やボストンのジミー基金(がん患者支援チャリティ)など、慈善団体の活動に積極的に携わっていたことで知られていた。
ジミー基金病院の患者・家族プログラム責任者のリサ・シェルバーさんは「ふたりは、できる限り多くの子どもたちを助けることを目標にしていました。自分たちが病気になった時も、立ち止まることはありませんでした」と、ジ・アスレチックに語っている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。