アメリカの雑誌「タイム」は12月6日、恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に、セクハラ被害を公表した女優たちを選び、「The Silent Breaker(沈黙を破った人たち)」と名付けた。
映画「英国王のスピーチ」や「恋に落ちたシェイクスピア」などのハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が数十年にわたって女優やスタッフにセクハラを続けてきたことを、女優のアシュレイ・ジャッドが実名で告発し、ニューヨーク・タイムズが10月5日報じた。
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また、雑誌「ニューヨーカー」でグウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーといった女優が被害を告白。50人以上の女優が名乗り出たことから、 SNS上で「#MeToo(私も)」というハッシュタグでセクハラを告発するムーブメントが発生した。
「タイム」の表紙にはアシュレイ・ジャッドの他、歌手のテイラー・スウィフト、Uberのエンジニアだったスーザン・ファウラーなど、さまざまな形でセクハラを受けた人たちが登場した。また、著名人だけでなく、メキシコからの移民でイチゴ摘みの仕事をしているイザベル・パスクアルさん、サクラメントの企業ロビイストのアダム・イウさんら一般人も取り上げられた。
「タイム」のエドワード・フェルセンサル編集長は声明で、「勇気を与える行動をした女性たちを表紙にしました。そして同様の被害にあっている多くの女性たち、そして男性たちが、1960年代以降で、最も速いスピードで社会が変化した」と述べ、公民権運動以来の社会変革であると評価した。
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ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。