タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に閉じ込められていた少年ら13人は、7月10日に全員救出された。
少年らが6月23日に洞窟に入ってから、およそ20日後の救出劇。大雨による浸水で脱出には数カ月を要すると見られていたが、タイ当局は洞窟内にダイバーを向かわせるという判断をした。少年らはダイバーに付き添われながら泳いで移動する形を取った。
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タイ海軍は12日、救出の様子を撮影した動画をFacebookで公開した。
動画では、少年と見られる人物が、ダイバーに誘導されながら浸水した洞窟内を潜ったり、ストレッチャーに固定され運ばれたりする様子が撮影されている。
周囲には、海軍関係者とみられる大勢の人や医療部隊の姿もあり、救出の困難さを物語っている。水中での移動が約3時間も要するという点が懸念されていた。
そのため作戦本部は、タイ海軍の特殊部隊員や国外のダイバーら計90人体制で慎重に準備を進めていた。
ところが6日には、活動中の元特殊部隊員が死亡。洞窟の奥へと空気ボンベを運び終えて戻ってくる際、自身の空気がなくなり、酸欠状態になったとみられる。
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ダイバー1人の命を失うことになってしまった救出作戦だが、世界中が見守る中、少年ら13人全員の無事が確認された。