医療機器やサービスを手がけているテルモ株式会社。「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、同社が大切にしていることのひとつが社員の健康です。テルモの「健康経営」とはどんなものか、企業分析・研究レポートや社員・元社員からのクチコミとともに見ていきましょう。
テルモはどんな健康増進施策を行っているの?
テルモの企業分析・研究レポートを見ていくと、「社員の定着性への納得度」が72点と高い点に目が奪われます。長く働き続けられるということは、きっとそれだけの理由があるはず!
そのひとつとして注目したいのが、テルモの「健康経営」です。テルモは、経済産業省と東京証券取引所による「健康経営銘柄2016」にも選定。“社員が健康であるからこそ会社も発展していく”、“医療に携わるからこそ率先して健康経営を目指す”というトップメッセージが、社員向けのイントラネットで発信されているそうです。テルモでは、次のような健康増進施策が行われています。
●「体温上げて健康増進」キャンペーン
ICTツールを活用し、ウォーキング(中強度活動)を促進。本社・開発・生産・営業拠点の社員が参加し、2015年秋には参加者が前年の約2倍となりました。
●「ちょこっとダイエット大作戦」
・検診前2か月間の体重記録
・減量目標達成
・食生活や生活習慣病などに関する健康クイズへの回答結果
これらの行動によってポイントが入り、目標を超えると景品がもらえます。楽しみながら続けられる施策の効果か、約80%が減量目標を達成!
●禁煙促進施策
・禁煙クエスト…すごろくのように禁煙日数をカウントします。
・禁煙セミナー…社員の家族を職場に招くファミリーデーで禁煙セミナーを行い、家族から禁煙を促します。
これらの取り組みの結果、喫煙率は34%(2013年度)から32%(2014年度)に減少しました。
会社の取り組みに対する社員・元社員のクチコミは?
会社の取り組みについて、社員・元社員たちはどのように感じているのでしょうか。クチコミを見ていきましょう。
■テルモの社員の声はこちら
[50代 / 男性 / 現社員(正社員) / 企画・事務・管理系]
医療機器の製造販売会社で医療に関わる企業ということもあり、会社が社員の健康への関心は非常に高いと言える。年一回の健康診断やそのフォローアップは衛生管理室から定期的に行われ、血圧/体温計測、ウオーキングなど歩数計測などの健康への取組は促進され、健康企業宣言もしている。
[50代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
宿泊用に契約施設などがあり、従業員とその家族が格安で宿泊することができる手段がある。また、人間ドックや健康診断、歯科検診などもきちんと行われている。育児休暇、家族手当、家賃手当、寮なども整備されている。
[20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系]
健康診断が年に一度あり、無料。
B型肝炎ワクチンの接種が無料。
会社が契約している保養所がある。
宿泊旅行に年間6000円補助が出る。
年中無休の健康相談フリーダイアルを利用できる。
歯科代金が申請すれば一部補助される。
福利厚生に対するクチコミにおいても、健康に対する施策を挙げている人が複数見られました。健康経営に対する会社の熱意は、社員・元社員にもちゃんと伝わっているようですね。
社員・元社員が考える会社の安定性、将来性は?
企業分析・研究レポートの会社の将来性・成長性の項目では68点、会社の安定性の項目では82点と、社員・元社員からの評価もなかなかの水準のテルモ。「健康経営」の先にある、会社の未来予想図はどのようなものでしょうか。社員・元社員のクチコミを覗いてみましょう。
■テルモの社員の声はこちら
[30代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系]
国内市場は人口減で市場縮小が否めないが、事業範囲を広げており、先手は打っている。海外比率がどんどん高くなっているが、今後の会社の成長を考えると、海外にシフトせざるを得ないのは仕方ないと思う。特に、ここ数年、血管内治療に力を入れており、高利益率商品が多いため、今後は利益率は上がっていくのではないでしょうか。
[50代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
事業が医療に関係している。医療分野は安定した需要のある分野であり、現在この分野で供給量ナンバーワンの製品が複数あることなどから安定性のある会社だと考えられる。さらに、細胞シートなど新しい医療分野にも積極的に進出し、また、血液分野でもM&Aにて事業を拡大しており将来の布石も打っている。
[30代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 企画・事務・管理系]
【会社の将来性について】医療機器製造業界はこれからもニーズが伸びていくので、安泰だろう。
[20代 / 男性 / 元社員(正社員) / 営業系]
高齢化が進行すると、残念ながら患者さんは増えることが予想されるため、医療業界はバブルのようにはならないと思います。今後、医療経済の仕組みが見直される可能性はありますが、必要とされる製品を持っている企業は生き残ることは確実です。
[40代 / 男性 / 元社員(正社員) / 企画・事務・管理系]
何と言っても、日本の医療機器メーカーのトップであり、特に高収益性が見込まれる心臓血管治療の分野に重点を移しているが、開発コストが非常に掛かる技術革新製品は海外メーカーに任せ、常に後を追いつつも日本の得意領域である高品質製品を意識している為、安定した成長が見込まれる。
社員・元社員のクチコミには、医療分野への安定したニーズから今後の成長を期待するものが多くありました。なかには、新しい医療分野への参入に注目している人も。
いかがでしたか?今回は、テルモの「健康経営」に注目してみました。健康つながりで、勤務時間や休日の平均値も気になるという人は、ぜひこちらから企業分析・研究レポートをご覧ください。
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