TBS『クレイジージャーニー』が「やらせ」で打ち切り。『消えた天才』も終了【発表全文】

両番組は「やらせ」などの問題が発覚し、放送を休止していた。
TBS放送センター(東京都港区)
TBS放送センター(東京都港区)
時事通信社

TBSは10月21日、バラエティー番組「クレイジージャーニー」「消えた天才」の放送を終了することを発表した。両番組を巡っては、ロケや編集に問題があったことが発覚し、放送を休止していた。 

TBSは「視聴者の皆様の信頼を損なったことを重く受け止め、番組の継続は困難と判断し、放送を終了することを決めました」としている。

「クレイジージャーニー」は8月14日に放送した「爬虫類ハンター企画」で紹介した生物6種類のうち4種類が、番組スタッフがロケの前に準備していた生物だったことが発覚していた。他の放送回でも同様の「やらせ」行為をしていたという。

また「消えた天才」についても、8月11日に少年野球の試合映像を放送した際、映像を早回しすることで実際の投球よりも球速が速く見える加工をしていた。卓球やフィギュアスケート、サッカーの映像でも同様の加工をしていたという。

■番組の継続は困難と判断し、放送を終了する

TBSが21日に発表した「番組終了」についての全文は以下の通り。

「クレイジージャーニー」番組終了のお知らせ

2019年10月21日

 「クレイジージャーニー」の爬虫類ハンター企画で、計15種類の生物を事前に準備し、捕獲シーンを撮影していたことを9月11日に公表しました。その後も調査を続けてまいりましたが、同様の手法は、それ以外には確認されませんでした。


 私どもは、改めて、これらの不適切な手法で視聴者の皆様の信頼を損なったことを重く受け止め、番組の継続は困難と判断し、放送を終了することを決めました。

 

 これまで、番組をご覧頂いた視聴者の皆様、番組に出演して下さった方々、取材に協力して下さった方々、関係者の方々に、重ねて深くお詫び申し上げます。

「消えた天才」番組終了のお知らせ


2019年10月21日

 「消えた天才」の中で、野球の試合映像を早回しすることで実際の投球よりも球速が速く見えるようにするなど、映像の不適切な加工が4件あったことを9月5日に公表しました。その後も、同様の加工がなかったか、全26回の放送内容を精査し、スタッフへのヒアリングを行うなどの調査を行いましたが、他には確認されませんでした。


 私どもは、改めて、これらの不適切な加工で視聴者の皆様の信頼を損なったことを重く受け止め、番組の継続は困難と判断し、放送を終了することを決めました。


 これまで番組をご覧頂いた視聴者の皆様、取材に協力して下さったアスリートの皆様、番組に出演して下さった方々、関係者の方々に、重ねて深くお詫び申し上げます。

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