新型コロナウイルスの影響を受けるアメリカ各地の独立系レコードショップにとって、それは嬉しいサプライズだった。
サイン入りのテイラー・スウィフトの最新アルバム「フォークロア」が、無償で提供されたのだ。
アルバムが届いた後の8月20日、各地のレコードショップがCDの写真とスウィフトへの感謝をTwitterに投稿した。
「テイラー・スウィフト、地方のレコードショップをサポートしてくれて、そして限定のサイン入りの『フォークロア』を送ってくれてありがとう。!これは地元の人だけが買えます。1人1枚限定です!」
「たった今、店舗に出したこのCDを見てください!テイラー・スウィフトがヒットアルバム『フォークロア』をサイン入りで送ってくれました!取り置きなしで、地元の人限定、1人1枚です。テイラー、独立系のショップを大切にしてくれてありがとう!」
「テイラー・スウィフトのサイン入り最新アルバム『フォークロア』が欲しい方、うちのお店にあります!店舗購入限定、郵送なしです。ぜひおいでください!」
メイン州とニューハンプシャー州に店舗のあるレコードショップ「ブル・ムース」の担当者は、ユニバーサルミュージックグループの販売担当者が週初めに連絡してきて、「著名なアーティストのサイン入りCDの宣伝販売に興味はないか」尋ねられた、とローリングストーンに語っている。
「『喜んで。面白そうな企画ですね。アーティストは誰ですか?』と尋ねました。すると彼はテイラー・スウィフトですと言ったのです」
「本当に驚きました。これはレコードストアデーの連携企画で、新型コロナウイルス のパンデミックで影響を受けたインディーズのレコードショップに、お客さんに足を運んでもらって、売上を助けたいということでした」
同店も20日に、テイラー・スウィフトへの感謝をツイートした。
「今日ブル・ムースに行く途中、面白いことがおきました。いくつかの店舗に、テイラー・スウィフトのサイン入りフォークロアのCDが送られてきたのです。テイラー・スウィフト、地方のレコードショップをサポートしてくれてありがとう」
「これは私たちにとって、とても大きな助けです。彼女は私たちに、支払いは一切要求しませんでした」
レコードストアデーは「アメリカに1400店舗近く、そして世界中に数多くある独立系のレコードショップを取り巻くユニークな文化を祝い、広めるための日」だ。
2020年のレコードストアデーは、8月29日、9月26日、10月24日の3日間。初日の8月29日まではまだ1週間近くあるが、スフィフトは一足先にレコードショップへのサポートを表明した。
ブル・ムースの代表はローリングストーンに、ツイートから約2時間後にCDは完売したと語った。
「全ての店舗で電話が鳴り、中には遠くから買いにきた人もいました。大変なことになるだろうと思っていましたが、想像以上の反響でした」
ウィスコンシン州マディソンにあるレコードショップ「ストリクトリー・ディスクス」オーナーのアンジー・ロロフさんは、この企画に参加するあたりいくつかの約束があったとビルボードに語った。
「CDが到着するまでは、このことを話してはいけないと言われました。到着したら、お客さんが来て買えるよう、ソーシャルメディアに投稿できました」
「もう一つの約束は、地元のお客さんが買えるようして欲しいということでした。お店の近くにはない場所への郵送はダメということでした。今日はテイラー・スウィフト騒ぎの一日でした。すごく楽しかったです」
ソーシャルメディアには、CDを手に入れたファンによる、喜びとスウィフトへの賞賛も投稿されている。
「テイラー・スウィフトが素晴らしいことをした。彼女は経営に苦しむアメリカ中の独立系音楽ショップに、無料でサイン入りFolkloreを送ったのです。1枚買えました。自分にとって今年最高のアルバムです」
「パンデミックの間に小規模経営のお店をサポートするため、テイラー・スウィフトがサイン入りフォークロアを、地方の独立系のレコードショップに送った。彼女ほど素晴らしい人を私は知らない」
「テイラー・スウィフトが、サイン入りフォークロアを独立系レコードショップにサプライズで送ったの、めちゃくちゃカッコイイ。私も一枚買いました」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。