働き方改革がフォーカスされる今、従業員のパフォーマンス・生産性向上は重要なキーになっている。そういった中注目されているのが、「タレントマネジメント」の考え方だ。
タレントマネジメントで、従業員のパフォーマンスを最大に
従業員のスキルや能力・性格を可視化し、一元管理。パフォーマンスを最大限発揮できるよう人材育成・配置や評価を行っていく―― そのために活用が進んでいるのが、『カオナビ』に代表されるタレントマネジメントツールだ。
実際にビッグデータなどの最新技術を用いて、人事業務をサポートするサービスが次々と誕生している。市場も年々拡大し、2016年度に41億円(前年度比30.2%増)だった規模は、2021年度には100億円規模になる見込み(*1)。SAP Japan、日本アイ・ビー・エムといった大手もこの領域に参入をしている。
また、中には従業員の健康マネジメントを専門に行うユニークなツールも。たとえば『FiNC for BUSINESS』は、社員のフィジカル・メンタル状態をそれぞれ偏差値として可視化。クライアント企業が抱える人事・健保の課題解決をサポートしている。
「人材の売手市場」という時代背景も
こういったツールが生まれる背景には、「従業員のパフォーマンスを最大化させたい」「人事業務を効率化したい」というニーズがある。
加えて「人材の売り手市場」も1つの要因になっていると言えそうだ。「会社へのエンゲージメントを高めたい」「優秀人材の離職防止を図りたい」といった企業・人事の想いも、タレントマネジメントツールの導入を後押ししているのかもしれない。
2019年1月現在、タレントマネジメントツールを手がける企業では積極的に採用を行っていた。たとえば『カオナビ』では営業、マーケティングマネージャーといったポジションを募集。また、『電通国際情報サービス』ではシステムエンジニアの求人が見受けられた。その他、データサイエンティストを募集する企業も。
「注目が集まるサービスを扱いたい」「自社サービスを創り上げたい」という指向性を持つ方にとって、注目の選択肢になっていると言えそうだ。
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