テクノユニット・電気グルーヴの石野卓球さんが4月16日、Twitterを更新。ソニー・ミュージックレーベルズに対し、電気グルーヴの音源・映像の出荷停止などを撤回するよう求めている署名活動についてコメントした。
ソニー・ミュージックレーベルズは、ピエール瀧被告が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、電気グルーヴの音源・映像を回収および出荷・配信停止するなどの措置を講じた。
これに反対する署名活動を、社会学者の永田夏来さんと音楽研究家のかがりはるきさんがChange.orgで開始。4月15日、集まった約6万4000人分の署名を同社に提出し、賛同者らと記者会見を開いた。
石野さんはTwitterでニュース記事を引用し、コメントを投稿。賛同者として会見に登壇した巻上公一さんや発起人らに対し、「声を上げてくださったみなさんに心から感謝しかありませんありがとうございます」とツイートした。
一方で、作品回収については「SONY (レーベルの親会社)との兼ね合いでどうしようもないようです」と投稿。原盤権はソニー・ミュージックレーベルズの親会社にあるとし、「僕がレーベルを離れると今後電気グルーヴの音源を再リリースする場合に僕は一切タッチ出来なくなってしまいます」と説明した。
署名活動では作品回収の撤回を求めているが、音源の販売については「裁判の結果を待ってレーベルの親会社の判断を待つしか無いのが正直な現状」とコメントしている。
この件をめぐっては、ソニー・ミュージックレーベルズの対応に批判的な声も噴出している。記者会見でも、巻上さんら登壇者が同社の対応に疑問を呈する場面があった。
こうした状況を鑑みてか、続けて「SONY MUSICにはみなさん同様に電気グルーヴの音楽の味方になってくれているスタッフはたくさんいる事は分かって下さい」ともツイートした。
署名活動への賛同者は、プロジェクトが立ち上がった3月15日から1週間で6万人を突破。4月10日までに世界79カ国から6万4606人の署名が集まった。
署名提出を受けて、ソニー・ミュージックエンタテインメントの広報担当者はハフポスト日本版の取材に対し、「電気グルーヴがたくさんの方に愛されていることを改めて認識しました」とコメント。「今後の裁判の行方を見守りながら、次の判断を検討していきます」としている。