小島武夫さん死去、82歳。「ミスター麻雀」と呼ばれた伝説の雀士

戦後の麻雀ブームを牽引した、スーパースターでした。
小島武夫さん
小島武夫さん
日本プロ麻雀連盟公式サイトより

「ミスター麻雀」と呼ばれた麻雀プロとして活躍した小島武夫さんが5月28日、心不全で死去した。日本プロ麻雀連盟が5月31日、発表した。享年82歳だった。

小島さんは1936年生まれ、福岡県・博多出身。小説『麻雀放浪記』で知られる阿佐田哲也氏や古川凱章氏らとともに「麻雀新撰組」を結成。戦後の麻雀ブームを牽引した。

麻雀のロマンを追求し、ポンやチーをしない門前(メンゼン)の手を重視。三色同順や一気通貫など高得点の手を得意とした。1976年の「第1期 最高位戦」では「上がった者は死ぬ」と噂されるほど極めて難易度の高い役「九連宝燈(チュウレンポウトウ)」を上がった。高打点の鮮やかな手を狙う姿勢でファンを魅了した。

1981年に設立された「日本プロ麻雀連盟」では初代会長に就任。破天荒な人生や独特の勝負哲学などでも人気を集め、尊敬の念を込めて「ミスター麻雀」「小島先生」と呼ばれた。近年は朗らかで愛嬌のある独特の滑舌から、若いファンを中心に「ふがふが」の愛称で親しまれた。

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