台湾で最も高いビル「台北101」の外壁に6月4日夜、「台湾♡日本」などの文字が点灯された。日本政府からアストラゼネカ製のワクチン124万回分が無償提供されたことを受けての感謝のメッセージだ。
メッセージには5種類あり、「台日の絆と感謝」と日本語で記されたほか、現地の漢字で「協力して感染の広がりを抑えよう」などと訴えている。
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台北101の公式Facebookには「ありがとうございます!一緒にがんばりましょう!」と日本語のメッセージとともに写真が投稿された。
■蔡英文総統も「言葉では言い尽くせないほど感謝しています」とTwitterに投稿
台湾ではこれまでコロナの抑え込みに成功していたが、5月上旬ごろから感染が拡大したとロイターは報じている。ワクチン不足が問題になる中で、日本が供与したアストラゼネカ製の新型コロナワクチン124万回分が4日午後、台湾北部の桃園国際空港に到着した。
NHKニュースによると茂木敏充・外務大臣は4日の閣議後の記者会見で、台湾へのワクチン提供について以下のように述べた。
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「東日本大震災の際に台湾の方々からいち早く多くの義援金を送ってもらったことは鮮明な記憶として残っている。台湾との重要なパートナーシップや友情も踏まえた今回の提供だ」
この動きを受けて、台湾の蔡英文(さい・えいぶん)総統は4日に公式Twitterを更新。「言葉では言い尽くせないほど感謝しています」という日本語のキャプションと共に、動画で「台日友好の真髄を改めて目にすることができました」と感謝の意を示した。